相談事例:FPからソニー生命の変額保険を勧められています(38歳 女性 独身)
公開日:
:
最終更新日:2015/12/22
保険相談事例
皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。
今回は相談依頼の方の事例を紹介したいと思います。
【質問】
現在、FPからソニー生命の変動保険を勧められています。現在38歳独身女で事務職をしており給料が上がる予定がなく、老後の蓄えも兼ねて相談したところです。
予定利率3.5%で毎月15000円を払っていけばいいと言われています。
ただ、今まで投資経験がなく、リーマンショックの時のように利率が下がった場合のことなどを考えると難しいように感じます。どのように判断すればいいでしょうか?
【回答】
まず、ソニー生命の変額保険について少し説明しますと
ソニー生命の変額終身保険・バリアブルライフは予定利率3.5%で2015年6月現在、日本の終身保険で一番安い保険料で加入できる終身保険です。ソニー生命が用意した「株式型」「債券型」など、8種類の運用先の中から自身で選択して、その組入比率を決定・運用します。その運用実績によって保険金や解約返戻金の額が増減する仕組の保険です。
死亡時は基本保険金+変動保険金を受け取ることができ、変動保険金は運用成績によって変動しますが、基本保険金は保証されています。
一方、解約返戻金は最低保障がなく、運用成績が悪いとその分少なくなり、運用成績がよければ増える仕組みです。
他の終身保険よりも保険料は割安となるので、死亡保障を重視した場合は死亡保険商品としての機能があり、貯蓄性を重視した場合には、運用成績によってリスクもリターンもある投資商品としての機能があるといえます。
元々”元本確保”や”確定保証”といった言葉が好きな日本人ですし、長らく続いた日本のデフレ経済状況下で、変額保険の人気は下火となり、各社で次々と売り止めになりたが、死亡保障は保証されているので相続対策の方や、インフレ対策としての理解のある層など、一部でソニー生命のバリアブルライフは根強い人気がありました。
日本経済は長らく続いた「デフレ・円高」を脱却し「インフレ・円安」方向に向かっていますから、この状況で史上最低の金利の預貯金や保険などにお金を預けていてれば、仮に数十年後に数10%程度増えていたとしても、インフレによって実質価値は減ってしまいますので、今後はインフレにも対応した商品を選択することが必要です。その意味においては変額保険は適した金融商品とも言えますが、ご相談者さまが独身でいらっしゃることですので、もしお亡くなりになった時に金銭的に困る扶養の方がいないのであれば、保障機能のある変額終身保険よりも、貯蓄(運用)は貯蓄(運用)でされた方が良いと思います。
*”保険は保険・貯蓄は貯蓄” なぜ「ユニット・リンク」や「バリブルライフ」に加入してはいけないのか?【保険は貯蓄も兼ねません】
とは言え、リーマン・ショックのような出来事があると、投資経験の無い方は特に不安に感じられることも多いかと思いますが、中長期でドルコスト平均法による運用であればリスクもかなり軽減できます。
*ドルコスト平均法についてはこちら
また、資産の全部は円でしょうか?そうであれば、通貨分散で資産の一部を外貨でお持ちになることをオススメします。
2月16日のNHKのニュースで昭和21年に日本が行った「預金封鎖」に関する報道がありましたが、「預金封鎖」や「デノミ」をそう簡単に行うとは思いませんが、もし財政破綻すれば、円で預けている預金や保険の価値は紙くず同然か、無くなってしまいます。
遠い昔の話ではなくわずか70年ほど前の出来事です。かつて日本はこのような政策を行ったことがあるという歴史があります。
預金封鎖やデノミを行うか行わないかは誰にもわかりませんが「預金封鎖しない」こと「安心である」こと、これはまた別の問題です。「預金封鎖するかしないかはわからないけれど、安心できない面が日本には多分にある」ということは、現在1000兆円を超える負債を抱えている日本の財政事情を考えればおわかりかと思います。しかし、政府は自から不利になる知識や情報をわざわざ説明したりしません。
*預金封鎖とデノミネーションについはこちら
毎月15,000円を25年間、7%複利で積み立てれば約1,200万円(積立金の171%)になります。10%だと2,000万円(積立金の346%)です。
老後対策は通貨分散し、インフレに対応しながら運用をされることをオススメします。
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