メットライフ生命の「米ドル建IS終身保険」〜30歳男性ランキング3位
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最終更新日:2018/01/30
保険商品(死亡)
2015年11月現在で、30歳男性が返戻率(年金総額÷総支払保険料)の高くなる米ドル建終身保険ランキング3位・メットライフ生命の「米ドル建IS終身保険」について今日はお話したいと思います(2016年10月現在ランキング外)
IS終身保険(Interest Sensitive)とは、固定利率とは異なり積立利率が変動するタイプの終身保険です。
米ドル建の終身保険はメットライフ生命の他にソニー生命、ジブラルタ生命、マスミューチュアル生命、プルデンシャル生命で取扱が有ります。
30歳男性で、保険金額250,000ドル(3,000万円)、保険料払込期間60歳とした場合、月払保険料362.25ドル(43,470円)で60歳時の返戻率(解約返戻金額÷総支払保険料)109.9%となり、第1位ジブラルタ生命、第2位のソニー生命に次ぐ返戻率ですが、40代、50代の方でしたらソニー生命の米ドル建終身保険よりもメットライフ生命の返戻率の方が高くなります。*1ドル120円換算
保険の仕組み自体は円建ての終身保険と同じで、基本的にはこれが単純に米ドル建てになっているだけです。運用は米ドル建の公債券を中心にしてます。日本の円建終身保険の予定利率が各社1.0〜1.5%程度ですから、それに比べると米ドル建終身保険の方が予定利率は高くなっています。
メットライフ生命のこの米ドル建IS終身保険の特徴は予定利率3.0%を最低保証し、運用成果によってはこの積立利率を上回ります。この利率は毎月見直されていて、契約から10年間は加入時の利率が最低保証され、10年後に利率の見直しが行われます。固定利率の商品に比べるとインフレに対応した商品設計になっています。
イメージがこちらです。
保険期間は終身で、契約可能年齢と保険料の払込は下図の通りです。
保険料は米ドル建ですが、円で支払うことも可能で、その場合は米ドルの保険料をその時の為替レートで円に換算して支払います。
ですから、月払いであれば毎月の保険料は為替レートで違ってきます。円高になれば保険料は安くなりますし、円安になれば保険料は高くなります。
通常はこの毎月の保険料が”高くなる”、”安くなる”ことを、契約の際はあれやこれやといろいろ考えるのですが、円安になって支払う保険料が高くなったということは死亡保険金も解約返戻金も円換算すれば高くなっています。逆に円高で支払保険料が安くなれば、死亡保険金と解約返戻金も少なくなっているわけですから、毎月の支払保険料のことだけではなくトータルで考えて下さい。
また、死亡保険金や解約返戻金については米ドル、円のどちらでも受取ることが可能です。
いずれにしても、現在日本で販売されている最も利率の良い米ドル建終身保険で、30年かけてわずか19%しかプラスになりません。円建ての終身保険でも同程度の返戻率ですから、利回りだけ考えるのでであれば、もはや米ドル建である必要はありません。
では、米ドル建の保険の必要性とは何か?
それは通貨の分散です。そして、このようなドル建ての商品に必ずついてまわるのは「為替リスク」ですね。
これまで、何回かこのブログでも円だけで資産を持っていることのリスクについてはお話しましたので、
*それでも”円”だけを持ち続けますか?【外貨を持ったほうが良い理由】①
皆さんにはご理解頂けているかと思いますが、私の保険マンとしての経験で言うと
円が1ドル=70円の頃は
ーもっと円高になるかもしれないから、ちょっと…
円が1ドル=100円の頃は
ーこんなに円安になってしまうと、ちょっと…
こんな方が多かったです。
ーじゃ、いつなら良いの?
と、ツッコミたくなりました(しないですけどね)
結局いつまでたっても資産はすべて「円建て」
円が高くなるのか?安くなるのか?そんなことは誰にもわかりません。わかっていたら大金持ちですね。しかし、日本の財政状況”台所事情”が良いか悪いかは皆さんご存知のはず。要は分散です、通貨の分散。
*「分散投資」と「ポートフォリオ」
米ドルで資産の一部を保有することの重要性はわかったけれど、とはいっても運用利回りが良いに決まっています。それには米国生命保険です。同じ米ドル建でありながら、仕組みの多様性やパフォーマンスがまったく違います。ぜひ入門書を参考にして下さい。
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