相談事例:保険と貯蓄を考えているといったところ、米ドル建ての貯蓄型生命保険「ドルスマート(メットライフ)」と「ユニットリンク(アクサ)」を薦められています
公開日:
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最終更新日:2017/09/24
保険相談事例
皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。
今回は実際に相談依頼を受けた事例を紹介したいと思います。
国内でFP(と言う名の保険屋さん)の無料相談を利用されてからのご相談です。
【質問】
無料のFP相談を利用し、保険を見直しています。本人(37歳)夫(36歳)と娘(3歳)の3人家族です。FPさんに保険と貯蓄を考えているといったところ、米ドル建ての貯蓄型生命保険(ドルスマート、メットライフ)とユニットリンク(アクサ)を薦められています。現在の死亡保障は、会社の組合で全労済500万、会社の弔慰金1300万、夫の団体保険600万の計2400万です。共働きです。(世帯年収1000万程度、妻年収450万弱)
現在自分で考えていたのは
1)生命保険は今のまま、もしくは団体保険の口数を増やして保障額を夫3000万、自分2400万程度にし、保険と貯蓄は切り離し、老後資金の貯蓄部分は投資信託などで運用する。
2)掛け捨ての生命保険は増やさず、米ドル建ての生命保険を夫妻で10000円ずつ、貯蓄と投資の分散をかねて加入する。
ユニットリンクについては、自分でネットで調べた情報によると、投資としては割が合わないように見えたので、加入は控えようと思っているのですが、いかがでしょうか。
そもそも米ドル建ての貯蓄型生命保険で米ドルでの分散投資になるのでしょうか。
アドバイス頂けますと幸いです。
【回答】
では、頂いた個別のご質問への回答の前に、生命保険加入にあたっての一般的な考え方です。
生命保険の死亡保障というのは、万が一があった場合「誰が、金銭的にどれくらいリスクがあるか?」平たく言えば「誰がどれだけ金銭的に困るのか?」で、加入するべきものです。ご主人に万が一があった場合に「どなたが」「どれくらい」金銭的にお困りになるか?◯◯さんに万が一があった場合に「どなたが」「どれくらい」金銭的にお困りになるか?ということですね。それがある程度はっきりしませんと、そもそも死亡保障が必要なのか?多いのか?少ないのか?がわからないわけです。生命保険は「必要な保障」に「必要な保障金額」「必要な期間」で加入するのが、一番”ムダ”を少なくする方法です。計算方法は下記を参考にして下さい。
*「万が一の必要保障額」ってどれくらい?
*生命保険が不必要な人
それでは、上記の死亡保障額がどの程度が適正なのかを考慮せず一般的なものとして、頂いたご質問へ回答、アドバイス致します。
1)生命保険は今のまま、もしくは団体保険の口数を増やして保障額を夫3000万、自分2400万程度にし、保険と貯蓄は切り離し、老後資金の貯蓄部分は投資信託などで運用する。
私のブログでも何度も記載していますが、現在のような低金利下では「保障は保障」「貯蓄は貯蓄」で分けた方がお金は殖やせます。ご主人、◯◯さんともに、死亡保障が必要な場合は会社の「団体定期保険」または「収入保障保険」で準備すると良いでしょう。収入保障保険は保障額が年々逓減しますので、団体定期保険よりも更に安くなる可能があり、その中でもチューリッヒ生命やネオファースト生命の商品は割安な傾向にあります。
*ネオファースト生命の収入保障保険「ネオdeしゅうほ」とは?
*チューリッヒ生命の「収入保障保険プレミアム」〜30歳男性ランキング1位
一方で「殖やす」方に関してですが、おっしゃる通り「投資信託」で運用する方法もあります。ただ、残念ながら日本で販売されている「投資信託」では良い運用先が少なく、運用成績も海外のものと比べると良くないので、より殖やしたのであれば海外の「オフショアファンド」の方が良いと思います。
2)掛け捨ての生命保険は増やさず、米ドル建ての生命保険を夫妻で10000円ずつ、貯蓄と投資の分散をかねて加入する。
上記の通り、日本の保険会社の提供している米ドル建終身保険では米ドル建と言っても「貯蓄」としては良くないのでオススメしません。
ユニットリンクについては、自分でネットで調べた情報によると、投資としては割が合わないように見えたので、加入は控えようと思っているのですが、いかがでしょうか。
貯蓄を目的に加入する保険ではありません。
*”保険は保険・貯蓄は貯蓄” なぜ「ユニット・リンク」や「バリアブルライフ」に加入してはいけないのか?【保険は貯蓄も兼ねません】
*「ユニット・リンク」の苦情が増えているらしい件(もっと増えるなぁ、きっと)
そもそも米ドル建ての貯蓄型生命保険で米ドルでの分散投資になるのでしょうか。
通貨分散という意味においては、米ドル建商品に加入するのは良い考え方です。
外貨建商品にはすべて「為替リスク」がありますが、今の日本の状況を考えればすべての資産を「日本円」で持つこと自体がリスクだと考えていますので、これからは資産の一部は外貨、特に世界の基軸通貨である米ドルでお持ちになることをオススメしています。円安・円高になって儲かったとか、損をしたということではなく、通貨を分散してお持ちになることがリスク回避となります。
ただし、日本国内で販売されている米ドル建商品では「資産の一部を外貨で持つ」ことは出来ても「資産の一部を海外に持つ」ことは出来ていないので、よりリスク分散するためには全資産を日本国内に、全資産を日本円で持つ、または形成するのではなく「資産の一部は海外に持つ」ことをオススメします。
*「預金封鎖」と「デノミネーション」
*それでも”円”だけを持ち続けますか?【外貨を持ったほうが良い理由】①
以上のことなどから、毎月積立てながら「お金を殖やす」という目的には「海外積立年金」が良いと思います。「海外積立年金」には2種類あり、お申込みに関してはご自身で海外に渡航する必要もなく、パスポートなどのいくつかの必要書類をご準備出来れば申込むことができます。
1)「変額年金プラン」
ボーナス金利を積立額に応じて1~5%/年必ずもらいながら、世界にある200本ほどあるファンドからポートフォリオを組んで積立投資するものです。ご自身でポートフォリオを組み、運用することもできますが、弊社の推奨するポートフォリオで運用することも可能です。
仮に月々300USD(約33,000円)を積立られる場合、海外積立年金では2%のアロケーションボーナス(固定金利)が積立額に上乗せされ、経過期間ごとにロイヤルティボーナス(お祝金)がもらえます。弊社でご紹介しているご参考ポートフォリオで積立をする場合には過去7.88%/年の運用ができているので、これまでのパフォーマンスで殖やしていければ、積立最大年数の25年後満期時には、複利運用やボーナス金利によって、手数料等すべて含め以下のようなパフォーマンスシミュレーションとなります。(*1USD=110円)
・25年積立総額:300USD(約33,000円)✕12✕25=90,000USD(約9,900,000円)
・25年後満期想定額(8%運用):265,593.32USD(約29,215,000円)
・返戻率:295.1%
2)「元本確保型年金プラン」
同プランでは積立期間により3つのタイプがあります。どれも、最低保証されている満期金があるので、将来の確実な資金準備計画ができ、老後資金としてはもちろん、お子さんの教育資金などで活用される方も多くいらっしゃいます。
◯10年満期プラン
10年後に積立た金額(元本)を最低保証した上で、米国の株式に連動し更に殖えて受けとれることができるものです。
仮に月々300USD(約33,000円)を10年間積立た場合は(*1USD=110円)
・10年積立総額:300USD✕12✕10年=36,000USD(約3,960,000円)
・10年後満期金:36,000✕100%=36,000USD(約3,960,000円:最低保証)
・最低保証返戻率:100%
◯15年満期プラン
15年後に積立た金額の+40%を最低保証した上で、米国の株式に連動し更に殖えて受けとれることができるものです。
仮に月々300USD(約33,000円)を15年間積立た場合は(*1USD=110円)
・15年積立総額:300USD✕12✕15年=54,000USD(約5,940,000円)
・15年後満期金:54,000✕140%=75,600USD(約8,316,000円:最低保証)
・最低保証返戻率:140%
◯20年満期プラン
20年後に積立た金額の+60%を最低保証した上で、米国の株式に連動し更に殖えて受けとれることができるものです。
仮に月々300USD(約33,000円)を20年間積立た場合は(*1USD=110円)
・20年積立総額:300USD✕12✕20年=72,000USD(約7,920,000円)
・20年後満期金:72,000✕160%=115,200USD(約12,672,000円:最低保証)
・最低保証返戻率:160%
保証のタイプは異なりますが、いずれにせよ日本の保険商品や、投資信託よりも良い数字となっています。もちろん、好き嫌いもあると思いますので、日本の保険商品や投資信託の方が良い、より殖えると思えばそちらにすれば良いですし「海外積立年金」の方がより殖えると思えばそちらを選べば良いという至ってシンプルな答えですがいかがですか?
Point
まずは、国内の商品だけで資産形成するのか?海外の商品含めて検討するのか?
そこをハッキリとすることからですね。
わからにことはお気軽にご相談下さい。
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