「MDRT」もいろいろ〜保険会社の手数料基準で違う「MDRT」のなりやすさ
皆さんこんにちは「保険アドバイザー 和田」です。
今日は、「MDRT」のなりやすさについてお話したいと思います。保険会社の手数料基準で違ってきます。
「MDRT」の詳細については過去のブログを参考にして頂くとして、簡単におさらいすると「MDRT」は「Million Dollar Round Table」の略で、日本語では「百万ドル円卓会議」と、訳されています。
*年収1,000万円以上の保険セールス「MDRT」「COT」「TOT」とは?
この「MDRT」の会員には誰でもなれるわけではなく、ある一定の条件をクリアしなければいけません。一番わかり易いのが、「初年度手数料」による基準。「初年度手数料」とは皆さんが契約した保険によって保険会社から保険セールスに支払われる最初の1年間の手数料のことで、2年目以降に支払われる手数料を「次年度手数料」と言います。この初年度の「手数料」が日本円で約12,000万円以上あれば、その年の「MDRT」会員になれます。同様にCOT(Court of the Table)の入会基準はMDRTの3倍の約3,600万円、TOT(Top of the Table)の入会基準はMDRTの6倍の7,200万円。この基準は毎年違いますが、だいたいいつも同じようなものです。
実はこの
「初年度手数料」
保険会社によって、また保険商品によってかなり違います。
例えば、医療保険などの医療系の商品(第三分野と言います)は、終身保険などの貯蓄性のある商品に比べて保険会社の利益率が高いため、ほとんどの保険会社で手数料が高い傾向にあります。ですから、会社によっては「終身保険」だけ販売するよりも「医療保険」などの第三分野商品をセット販売すると、手数料を1.5倍にするなどの方法で、保険セールスを”煽って”いたりします。本当かどうかはわかりませんが、当時私が聞いた内部情報では「医療保険」の利益率は「終身保険」の約6倍と聞いたことがあります。
また、私が一社専属の保険会社に所属していた時、フルコミッションの某社では「初年度手数料」を少し低めに抑える傾向があり、その分を「ボーナス」や「退職金」により反映される計算方法でした。ですから「初年度手数料」は他社に比べても、相対的に低めです。この「ボーナス」や「退職金」が”クセモノ”で、毎月の一定の査定や継続率(自分の顧客の、契約の継続を数値化したもの)による、”減点計算方法”でしたから、ある月にとてつもなく高額の契約をもらったとしても、その他の月の成績次第で、”後回し”の「ボーナス」は減額されてしまうため、当時私も「どの月にどのくらいの契約」と、頭をフル回転させていたのを覚えています。
*完全実力主義!?「保険営業のコミッション」について
保険手数料の受取り方も「L字型」と呼ばれる、初年度の手数料が多く、2年目以降少なくなる型や、「フラット型」と言う、1年目もそれ以降も同じ手数料が受取れる型など様々で、「L字型」に関しては更に「5年L字型」や「10年L字型」といった、計5年に渡って受取る型と10年に渡って受取る型などがあり、通常「初年度手数料」は「5年L字型」の方が「10年L字型」よりも多くなり、受取総手数料は「10年L字型」の方が多くなります。
そんなわけで、仮に同じような商品を、同じくらい販売したとしても、保険会社によって「初年度手数料」の金額はけっこう違います。ですから、ひとことに「MDRT」と言っても所属する保険会社によっては比較ができません。現に、当時私が所属していた某社では「MDRT」に入るための”数字”は他社よりも少し厳しかったと思います。まぁ、それを突き抜けるだけの「COT」「TOT」くらいの手数料であれば、恐らくどの保険会社であったとしても「MDRT」くらいの基準はクリアしてしまうのでしょうけど。。。
いずれにしても「MDRT」は保険セールスとして”稼いでいる人”であって、あなたにとって「良いアドバイスをしてくれる人」「良い提案をしてくれる人」であるかは別の話。特に、自ら
「私はMDRTの会員で。。。。。。」
と、聞いてもいない自己紹介から始まるようなセールスはあまり信用できない人が多いですね。
*相談事例:「私はMDRT会員・COT会員で、2時間2万円の相談料のFPです」と言うFPさんに提案されています(女性 35歳)
*あなたの保険担当者は”説明員”ですか?”アドバイザー”ですか?
*私なら「MDRTから保険に加入したくない」
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