法人の役員退職金プランでよく使われる「長期平準定期保険」とは?
皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。
今日は「長期平準定期保険」についてお話したいと思います。
長期平準定期保険は長期定期保険とも言い、保険満了を95歳や99歳、100歳などに設定する、保険期間が長い定期保険のことです。
保険会社によっては加入後しばらくは解約返戻金を低く抑えることで、保険料を安くした「低解約返戻金型」や、タバコを吸わない方や健康体の方は保険料が割引れる「非喫煙型健康体・優良体」の設定もあります。
定期保険は「保険期間が定められ、満了時に解約返戻金がない」保険で、長期定期保険も満了時の解約返戻金が0円ですが、保険期間中に返戻率が高まる時期があり、この仕組を利用し長期定期保険は、経営者のための保険として法人契約で利用されることが多くあります。
長期平準定期保険を法人で契約した場合、一定の条件を満たせば保険料の1/2を損金算入(利益の圧縮)することが可能な上さらに、貯蓄性も高く、長期間に渡って解約返戻金が積み上がるため、損金算入しながら簿外で資産(解約返戻金)を蓄えることができます。
経営者に万が一のことがあった場合には、死亡保険金で企業の資金繰りの悪化を防いだり、円滑な事業継承に活用するなど、会社の維持や存続のリスクに備え、簿外で蓄える資産(解約返戻金)がピークとなる時期を退職時期に設定することで、経営者や役員の役員退職金の財源としても活用します。
*「法人で加入する保険」保険を使った節税とは?
長期平準定期保険は保障の長さから、終身保険とほぼ同様の効果を得られるますし、同じ保険金額(保障額)で比較した場合、終身保険よりも安い保険料となり、特に非喫煙健康体・優良体の方は更に保険料は安くなります。また、ある一定の期間では解約した場合の返戻率が終身保険の返戻率を上回るような場合も多くあるので、法人に限らず、個人で契約するケースも多い保険です。ただし、終身保険とは違い保険期間満了時には解約返戻金は0円ですから、時期や状況に応じて解約したり保険会社によってはコンバージョンできますので、見直す必要があります。
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