「リスク区分型」「非喫煙者割引」「優良体割引」とは?(コチニン検査)
今日は「リスク区分型」「非喫煙者割引」「優良体割引」について簡単にご説明したいと思います。
非喫煙者割引とは、会社によってはノンスモーカー割引と呼び、その名の通り非喫煙者に対して通常よりも2割~4割程度保険料を割引くものです。この割引率は保険会社や保険種類によって違います。ちなみに米国の生命保険では非喫煙者の割引率は日本よりもっと大きくなります。
ー以前は吸っていたけど大丈夫?
これも保険会社によりますが、1〜2年以内に喫煙が無いことを条件にしています。これについてはコチニン検査という写真のような「コチニンキット」呼ばれるものを使い検査をし喫煙の有無を判定します。
綿棒のようなものを口に入れ、1分~2分程度唾液を含ませます。その後ケースに戻し栓をして保険会社が委託している外部の検査機関に送付します。この作業は保険会社によっては診査するお医者さんのみが行えたり、保険のセールスがこれを持参し行う場合もあります。結果は1週間前後で判明しコチニン反応がなければ、非喫煙者料率の対象となります。
この割引の仕組みを日本の保険で最初に取り入れたのが当時のアリコジャパンだったと記憶しています。当時は”100%の精度で喫煙or非喫煙の判定ができる”との話しがありましたが、実際のところこの検査にどれだけの正確性があるかどうかは正直わかりません。喫煙者であってもせめて全日からタバコを吸わずに、口をよ〜〜〜く水でゆすいでからこの検査をすればコチニン反応が出ない…という噂を聞いたこともあります。
もし、コチニン反応が出たところで非喫煙割引ではない通常の保険料になるだけで、ペナルティーが課せられるわけではないので「とりあえずいつもチャレンジしてもらっている」という強者セールスもいます。
次に優良体割引です。これも会社によっては健康体優良割引という会社もありますが、これは保険会社が定めた健康状態の基準を満たした場合に保険料を割引もので、保険の種類や保険会社によって取り扱いが異なります。多くは身長・体重・血圧・BMI(体重kg/身長✕身長m)の数値が範囲内に収まっていることを条件にしています。
そしてこれらの割引の他に変わったところでは三井住友海上あいおい生命ではセーフティードライバー割引(SD割引)というのもあります。
いずれの割引も全ての保険会社、すべての保険商品に設定されているのではなく、保険会社によって、また商品によって割引の適応がある商品とない商品があります。
またこのように、保険料をリスクによって細分化したものを「リスク区分型」と呼びます。
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