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相談事例(33歳 女性):メットライフ生命のFPに「ドルスマート」と「フレキシィS」をすすめられ、契約してしまって本当に良いのか疑問に思ってます

公開日: : 保険相談事例

皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。

今回は実際に相談依頼を受けた事例を紹介したいと思います。

最近、ドル建商品では頑張っている「メットライフ生命」の商品をススメられている方からの相談です。

(ご質問者からの質問はこちらで修正していませんので、誤字脱字もそのまま表記しています)

 

【質問】

老後の資金を貯めたいのと、今の保険(県民共済です)の見直し。

先日、メットライフ生命のFPにすすめられてドルスマートとフレキシィSをすすめられました。ドルスマートは月10万積み立てられると優秀、と言われました。ここで契約してしまって本当に良いのか疑問に思い、こちらにきました。

 

【回答】

まず県民共済についてですが、これは1年毎に更新していく掛捨の定期保険です。種類により、保険料は60歳 〜 75歳まで変わりませんが、保障額はある年齢帯毎に減っていき、以降も保障を継続したい場合は「熟年型」へ移行します。保険料が同額の場合、保障は概ね半分くらいになり、最長で80〜85歳まで保障の延長ができますが、こちらも保障額は年齢帯によってどんどん小さくなります。

気軽で簡単に加入できるので、現在の保障で足りない部分を補完する程度の意味では悪くないのですが、「必要な保障」に「必要な保障金額」「必要な期間」で加入するのが、一番”ムダ”を少なくする方法ですから、保障についての計算方法は下記を参考にして、改めてその結果をご連絡下さい。日本、海外含めて良いと思うものをアドバイスします。

次に「ドルスマート」についてですが、この保険は米ドル建の積立利率変動型終身保険というもので、契約時の積立利率が10年間は保証されいている一生涯保障の保険で、最低保証利率は3.0%です。この積立利率が、2018年に入ってから『3.26〜3.28%』で推移していますので、解約返戻金についても、保険料10年払いのような払込期間を短くすれば、現行利率推移で15年後に110%前後、20年後に125%前後になります。日本国内で販売されている同じような商品の中では非常に良いものです。

しかし、◯◯さんの目的は「老後資金を貯めること」ですね?であれば、「より多く殖やしたい」とお考えではないかと思いますがいかがですか?

その目的においては「ドルスマート」はオススメしません。その理由は、この保険は死亡保障の付いた「保険」であり、「保険」という機能に一部、「運用」という機能が付いているものですから、死亡保障としてのコストとしてが差引かれ、残りの金額が貯蓄・運用に回ります。「お金を殖やす」ためには、このコストを支払うのはあまりにもムダであり、毎月支払う保険料がダイレクトに運用(貯蓄)に回された方がより殖やすことが出来ます。

 

お金を殖やす目的には「海外積立年金」が良いと思います。「海外積立年金」には大きく3種類あります。

 

1)「変額年金プラン」最低積立月額100USD〜

積立額に応じてボーナス金利(アロケーションボーナス)を毎月1〜5%もらいながら、世界にある約200種類のファンドの中からポートフォリオを組んで積立投資するものです。ご自身でポートフォリオを組み、運用することもできますが、弊社の推奨するポートフォリオで運用することも可能です。

仮に月々300USD(約33,000円)を積立られる場合、海外積立年金では2%のアロケーションボーナスが積立額に毎月上乗せされ、更に経過期間ごとにロイヤルティボーナス(お祝金)がもらえます。弊社でご紹介しているご参考ポートフォリオで積立をする場合、現在の年平均リターンでは15.16%/年の運用ができているので、これまでのパフォーマンスで殖やしていければ、積立最大年数の25年後満期時には、複利運用やボーナス金利によって、手数料等すべて含め以下のようなパフォーマンスシミュレーションとなります。(*1USD=110円)

 

・25年積立総額:300USD(約33,000円)✕12✕25=90,000USD(約990万円)

・25年後満期想定額(15%運用):979,238USD(約1億770万円)

・返戻率:1,088.0%

 

2)「元本確保型年金プラン」最低積立月額200USD〜

同プランでは積立期間により3つのタイプがあります。どれも、米国の株式で運用していますが、最低保証されている満期金があるので、将来の確実な資金準備計画ができ、老後資金としてはもちろん、お子さんの教育資金などで活用される方も多くいらっしゃいます。

 

◯10年満期プラン

10年後の満期時には積立金額と同額(100%)を最低保証していて、米国株式次第では更に殖えて受けとれることができるものです。

仮に月々300USD(約31,500円)を15年間積立た場合は(*1USD=110円)

 

・15年積立総額:300USD✕12✕10年=36,000USD(約396万円)

・15年後満期金:36,000✕100%=36,000USD(約396万円:最低保証)

・最低保証返戻率:100%

 

◯15年満期プラン

15年後の満期時には積立金額の+40%を最低保証していて、米国株式次第では更に殖えて受けとれることができるものです。

仮に月々300USD(約33,000円)を15年間積立た場合は(*1USD=110円)

 

・15年積立総額:300USD✕12✕15年=54,000USD(約594万円)

・15年後満期金:54,000✕140%=75,600USD(約832万円:最低保証)

・最低保証返戻率:140%

 

◯20年満期プラン

20年後の満期時には積立金額の+60%を最低保証していて、米国株式次第では更に殖えて受けとれることができるものです。

仮に月々300USD(約33,000円)を20年間積立た場合は(*1USD=110円)

 

・20年積立総額:300USD✕12✕20年=72,000USD(約792万円)

・20年後満期金:72,000✕160%=115,200USD(約1,267万円:最低保証)

・最低保証返戻率:160%

 

3)「3.5%金利保証積立年金最低積立月額200USD〜

積立期間15年間のプランです。その間、3.5〜6.0%の範囲内で金利が付いてきます(2018年5月現在3.5%)。3.5%は最低保証されているので、それだけでも十分日本の金利よりも高いですし、仮に米国の金利が上昇した場合は、この商品の金利も上がっていくことになります。

仮に月々300USD(約33,000円)を15年間積立た場合は(*1USD=110円)

 

・15年積立総額:300USD✕12✕15年=54,000USD(約594万円)

・15年後満期金:68,224USD(約750万円:最低保証)

・最低保証返戻率:126.3%

 

それぞれ保証のタイプが違いますが、より積極的な運用であれば「変額プラン」、確実性を求めるのであれば「元本確保プラン」または「3.5%金利保証プラン」という選択になります。毎月積立てられる無理のない金額はもちろんですが、何年後にどれくらい準備出来るのかも合わせて確認し、1日でも早く始めることをオススメします。

 

最後に、医療保険「Flexi(フレキシィ)S」についてですが、まず医療保険加入の前に、本当にこれらの保障が必要かどうかをご確認下さい。

保険は損得だけのことではありませんので、医療保険やがん保険に加入していたことで“本当に良かった”という方もいらっしゃいますが、日本ではただでさえ、国の制度によって強制的に毎月保険料を支払っているわけですから、これに加えて民間の保険会社の医療保険に加入するのであれば、本当に加入が必要かどうか?日本は高額療養費制度という社会保障制度があり、お勤めの方でしたら会社でさらに福利厚生が充実している場合がありますので、そちらも確認してみて下さい。医療保険やがん保険は保険会社の非常に儲かる商品で、確率論ではありませんが、殆どの方が支払うよりも受取る金額の方が少なくなっています。

*本当に医療保険が必要?@「高額療養費制度」とは

 
 
一方で、ブログなどでもよく書いていますが「貯蓄」は死亡、病気、就業不能、介護、すべての”万能薬”となると考えています。

これらも理解の上で加入するのであれば、、、

メットライフの終身医療保険「Flexi(フレキシィ)S」を選択するポイントは”三大疾病”だと考えています。一時金の支払要件、払込免除要件が他社と比べると緩くないっているのが良い点です。その分、ほぼ同条件で他社と比較した場合、保険料は高めになりますので、保険料の割安感を重視するのであれば女性の場合、オリックス生命の「新・Cure」、支払った保険料が払込終了時に一度戻ってくる、東京海上日動あんしん生命「メディカルキットR」なども比較してみると良いでしょう。

*7月2日販売開始〜メットライフ生命の終身医療保険「Flexi(フレキシィ)S」

*10月2日リニューアル〜オリックス生命 医療保険「新CURE」

 

Point

今回ご相談頂いた方は、メットライフ生命の商品だけをススメられています。メットライフ生命の商品だけしか扱えないFPか、もしくはメットライフ生命お得意の”セット販売(死亡保障と医療保障の抱合わせ)”による手数料目的なのかもしれません。

いずれにしても、最近のメットライフ生命のドル建商品の中には良いと思うものもあるのですが、海外の商品も含めて比較検討すれば、選択肢はもっと広くなりましたね。選択肢が広がるといいうことはそれだけ、皆さんにとって”有利な選択肢”が増えたということでもあります。

しかし、すべては自己責任。最終的にはご自身の判断で、ご自身で最も良いと思う方法を選んで下さい。

 

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    • プロフィール

      保険アドバイザー 野村 元輝
      <経歴>
      神奈川大学経済学部卒業
      大手宝飾品専門店に勤務後、生損保代理店で11年半勤務。
      その傍らで、より顧客志向に立ったアドバイスがしたいと思い、2011年10月より海外投資のアドバイスを開始。
      その後、弊社保険アドバイザー(国内外の保険相談)として2017年12月より勤務。

      <趣味>
      ゴルフ(少々)、海外視察、草野球

      <出身地>
      神奈川県茅ヶ崎市

      <自己紹介>
      大学卒業後、東証一部上場の宝飾品会社にて販売営業に従事。

      2006年6月に、とあるファイナンシャルプランナーとの出会いから、より顧客利益につながる仕事がしたいという想いで、飛び込みで生命保険の代理店に志願して転職。独立系乗合保険代理店にて、生命保険のライフプランナーとして11年半勤務しました。

      並行して、2011年10月より海外投資のアドバイスを開始。弊社河合とは、同業者の紹介で知り合うことに。

      国内海外問わずいいものはいい!悪いものは悪い!という投資スタンスよりクライアント志向に立った活動方針に共感しこれまでのキャリアを活かし、弊社保険アドバイザーとして2017年12月よりK2 Holdingsに参画しました。

      国内外の保険や投資など幅広いアドバイスを得意とし、日々顧客利益のために活動中。

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