税金を考慮すると”どちらがより殖えるか”を比較@「iDeco 」VS 海外積立年金「元本確保型年金プラン」
今日は『税金を考慮すると”どちらがより殖えるか”を比較@「iDeco 」VS 海外積立年金「元本確保型年金プラン」』についてお話したいと思います。
日本と海外の金融商品の比較で、単に「あっちがいい」「こっちがいい」という記事やブログを見かけることがありますが、日本には日本の課税があります。銀行の定期預金とかも”税引き後”ってよく書いてありますよね?
ですから、そこを差っ引いて論じているものは個人的にはいかがなものかと思っているので、単に表面的な数字だけで比較するのではなく、最終的な税引き後の数字で比較する必要があります。日本に住んでいる日本人であるならこれは仕方のないことですからね。
*掛金全額所得控除「確定拠出年金(401K)」の税効果について
そこで今日は、日本の老後資金準備商品の中ではイチオシの「個人型確定拠出年金(iDeco)」と、海外積立年金の「元本確保型年金プラン」を税引き後ではどちらがより殖えているのかを比較してみたいと思います。
*「個人型確定拠出年金(iDeco)」に関しては毎月の手数料は
国民年金基金連合会加入時2,777円+口座管理手数料167円/月(国民年金基金連合会103円、事務委託先金融機関64円)で計算
*復興特別所得税は含めず計算
*所得税率
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iDeco 40歳 積立期間20年
・積立月額:30,000円
・積立期間:20年
・運用利率:0.0%
・積立総額:30,000×12×20=7,200,000円
・満期積立金:7,200,000ー(2,777+167×12×20)=7,157,143円
・受取時課税:なし
【課税所得:195万円超330万円以下(所得税率10% 住民税率10%)】
・所得控除による税効果:(30,000✕10%+30,000✕10%)✕12ヶ月✕20年=1,440,000円
・実質返戻率:7,157,143÷(7,200,000−1,440,000)=124.3%
【課税所得:330万円超695万円以下(所得税率20% 住民税率10%)】
・所得控除による税効果:(30,000✕20%+30,000✕10%)✕12ヶ月✕20年=2,160,000円
・実質返戻率:7,157,1430÷(7,200,000−2,160,000)=142.0%
【課税所得:900万円超1,800万円以下(所得税率33% 住民税率10%)】
・所得控除による税効果:(30,000✕33%+30,000✕10%)✕12ヶ月✕20年=3,096,000円
・実質返戻率:7,157,1430÷(7,200,000−3,096,000)=174.4%
海外積立年金「元本確保型年金プラン」 積立期間20年
・積立月額:300USD
・積立期間:20年
・積立総額:300×12×20=72,000USD
・満期積立金(最低保証):115,200USD(160%)
・受取時課税(分離課税の場合):115,200USDー{(115,200ー72,000)×20%}=106,560USD
・実質返戻率:106,560÷72,000=148.0%
◯◯最低保証返戻率の高い順◯◯
1)iDeco【課税所得:900万円超1,800万円以下(所得税率33% 住民税率10%)】174.4%
2)海外積立年金「元本確保型年金プラン」148.0%
3)iDeco【課税所得:330万円超695万円以下(所得税率20% 住民税率10%)】142.0%
4)iDeco【課税所得:195万円超330万円以下(所得税率10% 住民税率10%)】124.3%
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iDeco 45歳 積立期間15年
・積立月額:30,000円
・積立期間:15年
・運用利率:0.0%
・積立総額:30,000×12×15=5,400,000円
・満期積立金:5,400,000(2,777+167×12×15)=5,367,163円
・受取時課税:なし
【課税所得:195万円超330万円以下(所得税率10% 住民税率10%)】
・所得控除による税効果:(30,000✕10%+30,000✕10%)✕12ヶ月✕15年=1,080,000円
・実質返戻率:5,367,163÷(5,400,000−1,080,000)=124.2%
【課税所得:330万円超695万円以下(所得税率20% 住民税率10%)】
・所得控除による税効果:(30,000✕20%+30,000✕10%)✕12ヶ月✕15年=1,620,000円
・実質返戻率:5,367,1630÷(5,400,000−1,620,000)=142.0%
【課税所得:900万円超1,800万円以下(所得税率33% 住民税率10%)】
・所得控除による税効果:(30,000✕33%+30,000✕10%)✕12ヶ月✕15年=2,322,000円
・実質返戻率:5,367,163÷(5,400,000−2,322,000)=174.4%
海外積立年金「元本確保型年金プラン」 積立期間15年
・積立月額:300USD
・積立期間:15年
・積立総額:300×12×15=54,000USD
・満期積立金(最低保証):75,600USD(140%)
・受取時課税(分離課税の場合):75,600USDー{(75,600ー54,000)×20%}=71,280USD
・実質返戻率:71,280÷54,000=132.0%
◯◯最低保証返戻率の高い順◯◯
1)iDeco【課税所得:900万円超1,800万円以下(所得税率33% 住民税率10%)】174.4%
2)iDeco【課税所得:330万円超695万円以下(所得税率20% 住民税率10%)】142.0%
3)海外積立年金「元本確保型年金プラン」132.0%
4)iDeco【課税所得:195万円超330万円以下(所得税率10% 住民税率10%)】124.2%
いかがですか?数字で比較するとiDecoの利回りはそこそこ頑張っているのがわかりますね。
特に
所得税の高い人、つまり収入の多い人ほどその『実質利回り』は海外の商品以上に高くなる
のがおわかり頂けると思います。
さらに、
企業型の選択制確定拠出年金では社会保険料も控除されますので、この数字以上の効果
になります。
*「選択制確定拠出年金」の驚くべき利回り【50歳のケース】
ただし、、、iDecoと元本確保型年金プランを比較して
iDecoデメリット
・60歳までは原則引き出しが出来ない
・途中解約が出来ない
元本確保型年金プランメリット
・通貨分散をしている
・国外での財産保全がされている
・米国の経済次第では上記より殖えることがある
*それでも”円”だけを持ち続けますか?【外貨を持ったほうが良い理由】①
*「預金封鎖」と「デノミネーション」
上記のメリットやデメリット、皆さんの所得税率も考慮し、ご自身で判断するようにして下さい。
ちなみに、、、
これらを理解した上で私自身は「iDeco」には加入していません
海外積立年金の「変額年金プラン」に加入しています
わからないことはいつでもお気軽にご相談下さい。
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