相談事例(46歳 女性):ジブラルタ生命「米国ドル建養老保険」、マニュライフ生命「こだわり個人年金」を進められてますが実際には良い商品なのでしょうか?
公開日:
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最終更新日:2018/05/02
保険相談事例
皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。
今回は実際に相談依頼を受けた事例を紹介したいと思います。
ご相談の多い「リタイアメント・インカム」と「こだわり個人年金」をダブルでススメられているようです。
(ご質問者からの質問はこちらで修正していませんので、誤字脱字もそのまま表記しています)
【質問】
①ジブラルタ生命の米国ドル建て養老保険を70歳払い込み満了のものを8年で払い済ににする保険。為替差益を利用して前納制度があるので利益が出やすい。(年間50万)
②マニュライフ生命のオーストラリア建てかUSドル建てこだわり個人年金を月々1万円でカード払い。(カード払いにより1%のポイントもたまる)
を進められてますが、実際には良い商品なのでしょうか?
【回答】
①ジブラルタ生命の米国ドル建て養老保険を70歳払い込み満了のものを8年で払い済ににする保険。為替差益を利用して前納制度があるので利益が出やすい。(年間50万)
「リタイアメント・インカム」ですね。
*プルデンシャル生命とジブラルタ生命の「リタイアメント・インカム」とは?
詳しくはブログを参考にして頂くとして、同プランは5〜8年目頃に払済にして、そのまま払込満了まで置いておくと、満期金の返戻率が最も高くなるような仕組みです。46歳の女性で70歳満期ですと、8年後(54歳)で払済にし、16年後の70歳時点で140%前後の返戻率といったところでしょうか?8年分を前納すればさらに、この返戻率は上がりますね。
契約から24年で140%前後の返戻率は、日本の保険会社の提供する商品の中ではとても良い返戻率の保険です。
②マニュライフ生命のオーストラリア建てかUSドル建てこだわり個人年金を月々1万円でカード払い。(カード払いにより1%のポイントもたまる)
一方こちらは、日本の保険会社の提供する商品の中でとても良くない保険のひとつです。
*こりゃヒドイ「マニュライフ生命 こだわり個人年金保険」
いずれにしましても、現在のような超低金利下では円建商品よりも金利の高い外貨建の商品を選択するのは良い選択です。さらに通過分散の意味においてもとても良いことです。ただし、もし◯◯さんが既にいくつかの外貨で通貨分散されているのであれば「豪ドル」という選択肢もありですが、最初の外貨でしたら世界の基軸通貨である米ドルでお持ちになる方が良いでしょう。今後は景気拡大と利上げによって、米ドルが豪ドルよりもさらにポジティブとなるものと思われます。
*それでも”円”だけを持ち続けますか?【外貨を持ったほうが良い理由】①
1)「変額年金プラン」最低積立月額100USD〜
積立額に応じてボーナス金利(アロケーションボーナス)を毎月1〜5%もらいながら、世界にある約200種類のファンドの中からポートフォリオを組んで積立投資するものです。ご自身でポートフォリオを組み、運用することもできますが、弊社の推奨するポートフォリオで運用することも可能です。
仮に月々300USD(約33,000円)を積立られる場合、海外積立年金では2%のアロケーションボーナスが積立額に毎月上乗せされ、更に経過期間ごとにロイヤルティボーナス(お祝金)がもらえます。弊社でご紹介しているご参考ポートフォリオで積立をする場合、現在の年平均リターンでは15.16%/年の運用ができているので、これまでのパフォーマンスで殖やしていければ、積立最大年数の25年後満期時には、複利運用やボーナス金利によって、手数料等すべて含め以下のようなパフォーマンスシミュレーションとなります。(*1USD=110円)
・25年積立総額:300USD(約33,000円)✕12✕25=90,000USD(約990万円)
・25年後満期想定額(15%運用):979,238USD(約1億770万円)
・返戻率:1,088.0%
2)「元本確保型年金プラン」最低積立月額200USD〜
同プランでは積立期間により3つのタイプがあります。どれも、最低保証されている満期金があるので、将来の確実な資金準備計画ができ、老後資金としてはもちろん、お子さんの教育資金などで活用される方も多くいらっしゃいます。
◯10年満期プラン
米国の株式で運用していますが、10年後の満期時には積立金額と同額(100%)を最低保証していて、米国株式次第では更に殖えて受けとれることができるものです。
仮に月々300USD(約31,500円)を15年間積立た場合は(*1USD=110円)
・15年積立総額:300USD✕12✕10年=36,000USD(約396万円)
・15年後満期金:36,000✕100%=36,000USD(約396万円:最低保証)
・最低保証返戻率:100%
◯15年満期プラン
米国の株式で運用していますが、15年後の満期時には積立金額の+40%を最低保証していて、米国株式次第では更に殖えて受けとれることができるものです。
仮に月々300USD(約33,000円)を15年間積立た場合は(*1USD=110円)
・15年積立総額:300USD✕12✕15年=54,000USD(約594万円)
・15年後満期金:54,000✕140%=75,600USD(約832万円:最低保証)
・最低保証返戻率:140%
◯20年満期プラン
米国の株式で運用していますが、20年後の満期時には積立金額の+60%を最低保証していて、米国株式次第では更に殖えて受けとれることができるものです。
仮に月々300USD(約33,000円)を20年間積立た場合は(*1USD=110円)
・20年積立総額:300USD✕12✕20年=72,000USD(約792万円)
・20年後満期金:72,000✕160%=115,200USD(約1,267万円:最低保証)
・最低保証返戻率:160%
積立期間15年間のプランです。その間、3.5〜6.0%の範囲内で金利が付いてきます(2018年4月現在3.5%)。3.5%は最低保証されているので、それだけでも十分日本の金利よりも高いですし、仮に米国の金利が上昇した場合は、この商品の金利も上がっていくことになります。
仮に月々300USD(約33,000円)を15年間積立た場合は(*1USD=110円)
・15年積立総額:300USD✕12✕15年=54,000USD(約594万円)
・15年後満期金:68,224USD(約750万円:最低保証)
・最低保証返戻率:126.3%
それぞれ保証のタイプが違いますが、いずれも「リタイアメント・インカム」や「こだわり個人年金」よりもかなり良い数字となっているのがお分かり頂けると思います。特に、「元本確保型プラン(15年満期)」でしたら、「リタイアメント・インカム」で24年もかかる返戻率とほぼ同じ返戻率が、わずか15年で到達します。
毎月積立てられる無理のない金額はもちろんですが、何年後にどれくらい準備出来るのかも合わせて確認し、1日でも早く始めることをオススメします。
Point
「リタイアメント・インカム」は日本の保険会社の提供する商品の中ではとても良い返戻率の保険です。しかし、海外の保険商品と比較してしまうと、海外の方が圧倒的に有利なのがわかりますね。
このように数字上ではどちらが良いかは一目瞭然でありますが、最終的にはご自身の判断で、ご自身で最も良いと思う方法で準備すればいいと思います。
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