マニュライフ生命 通貨選択型変額終身保険「未来を楽しむ終身保険」
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最終更新日:2018/01/30
保険商品(死亡)
皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。
今日はマニュライフ生命の通貨選択型建変額終身保険「未来を楽しむ終身保険」について解説したいと思います。さて、未来を楽しめるのでしょうか、この保険…
2015年の11月から静岡銀行、第百銀行、東京スター銀行、香川銀行、で販売開始されています。”窓販”ってやつですね。あわせて、2016年からは代理店などからも販売しているようです。
さて、この「未来を楽しむ終身保険」の概略ですが、契約時に運用通貨を2種類の外貨(米ドル・豪ドル)から選択し、運用期間満了時に、一時払保険料を外貨建で最低保証する「定額部分」と、リスクをとりながら運用によって”殖やす”ことを目指す「変額部分」により、積立金を運用していく外貨建の一時払変額終身保険です。
イメージがこちらです。この保険では支払った保険料を「定額部分」と「変額部分」の2つに分けて運用します。
「定額部分」
契約時に確定した積立利率で運用します。積立利率は毎月、1日と16日に変更され、2016年3月前半現在の積立利率は下の表です。これにより、下記で説明する最低保証を保つようにします。
過去の利率がこちらです。
「変額部分」
BNPパリバの「世界バランスⅠ型」というファンドで最大で3倍のレバレッジをかけ、また、ポートフォリを定期的に見直して運用を行っているようです。
このファンドが「どれだけ殖やせるのか?」
昨年11月からのデータしかありませんし、正直私にはわかりません。
では内容を少し詳しく説明していきましょう。この保険は2つのタイプがあります。
ターゲットタイプ
ターゲットタイプでは契約時に、積立期間を10年または15年で設定し、積立金満了時に一時払保険料の100%または110%の最低保証を決めます。どんなに運用が悪くても10年または15年後に、この金額を保証しています。
通常の変額終身保険であれば、死亡保険金額は一時払保険料が最低保証されますが、解約返戻金は運用次第で一時払保険料を下回る、つまり「元本割れ」することがあります。しかし、このターゲットタイプの場合、10年または15年後の解約返戻金を100%または110%で最低保証する仕組みになっていています。
そして、契約時に解約返戻金の目標値を110%、120%、130%、140%、150%、200%の6つの中から選択します。契約後1年以上経過してから期間満了の間に、為替手数料や解約控除などの一切の手数料を差し引いて、解約返戻金が設定した目標値に達すると自動的に円建終身保険に移行します。簡単に言うと、目標値に達した時点が満期となるような設定ですね。例えば一時払い保険料1,000万円の120%を目標設定しておけば手数料を引いても円換算で1,200万円になった時点で自動的に円建終身保険に移行し、これを一括で受取ることも、終身保険として残すことも可能です。尚、契約後にこの目標値の設定は変更可能です。
定期引出タイプ
定期引出タイプは積立期間15年で、積立金満了時に一時払保険料の105%が最低保証されます。ターゲットタイプ同様に、どんなに運用が悪くても15年後に、一時払保険料の105%を保証しています。
そして、変額部分(特別勘定)の運用成果に応じて、定期引出金(契約通貨建)を毎年受取ります。つまり、運用成績次第で毎年受取る金額が多かったり少なかったりするわけですが、マイナスを補填しなければいけないようなことはありませんから、最悪でも0円ということです。
手数料等
変額部分の手数料は同類の保険商品と横並びです。為替手数料は入金時にTTM+50銭、円で受取時にTTMー50銭になっています。ジブラルタ生命の外貨建商品では入金時はTTM+50銭で同じですが、受取時は米ドルでTTMー1銭、豪ドルでTTMー3銭となっていますので、それに比べるとちょっと高めですね(メットライフはもっと高いですが)
細かなことを言えば他にもまだいろいろとありますが、ざっとこんな感じです。
ターゲットプランと似たようなタイプの商品では第一フロンティア生命「外貨建個人年金ダブル・フロンティア」とアクサ生命の「アップサイドプラス」があります。もし、このマニュライフ生命「未来を楽しむ終身保険」を含む3商品で選ぶのであれば、期間10年で最低保証が「100%」「105%」「115%」の3種類で選択できる第一フロンティア生命「外貨建個人年金ダブル・フロンティア」が一番良いと私は思います。次にマニュライフ生命「未来を楽しむ終身保険」、アクサ生命の「アップサイドプラス」は一番”なし”ですね。ただ、変額部分の運用次第ではありますので、あくまでもプラットホームとしての評価ですが…
*第一フロンティア生命「外貨建個人年金ダブル・フロンティア」についてはこちら
*9月1日販売開始〜アクサ生命「外貨建変額終身保険 アップサイドプラス」
定期引出タイプの似た商品ではメットライフ生命とジブラルタ生命から販売されている「外貨建一時払終身保険」がありますが、こちらは契約時の利率で毎年の引出金が外貨建で確定しています。どちらが良いかはわかりませんが、日本人の気質で言えば「毎年いくらもらえるか」が、契約時にわかっている方を好む傾向があるように思います。ただし、現在の定期引出の利率は米ドルで0.58%、豪ドルで1.21%しか付いていません。
いずれにしても、仕組みを理解するのも難しい商品ですし、どれくらい売れているかはわかりませんが、日本人の大好きな”元本保証”という言葉を武器にそれなりの契約数になっているのではないでしょうか。なんせ銀行でも販売するわけですからね。
特にターゲットプランで言えば、そもそも為替手数料を支払って外貨建の保険に加入したにも関わらず、また再度為替手数料を支払ってまで日本円に替える意味がわかりません。今後は日本円だけを持つことのほうがリスクであると考えていますので、通貨分散の意味でも外貨、特に世界基軸通貨である米ドルを資産の一部として持つことが必要です。
Point
元本割れしないものであれば、海外の保険会社には5年満期で約115%が確定保証されている、固定金利3%の商品もありますし、
*元本確保・固定金利3.0%の商品
40歳で1,000万円の資金を一括で支払うと65歳から年金受取総額が3,000万円以上になるような個人年金保険もあります。
この保険で、私は未来を楽しめそうにありません。
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