平成は「国民年金保険料」が約2倍になった時代
皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。
今日は『平成は「国民年金保険料」が約2倍になった時代』についてお話したいと思います。
いよいよ今日は平成最後の日。
TVや新聞など様々なメディアで平成という時代を振返っていますね。
と、いうことで主に保険に関するブログをお届けしている私としては、それに関する振返りということで「国民年金保険料」について少し触れ、平成最後のブログにしたいと思います。
社会保険料の負担が、年々増えているのは皆さんもご承知だと思います。その代表が「国民年金保険料」ですね。
実はこの「国民年金保険料」、平成元年は7,700円でしたが平成31年4月以降は16,410円ですから、平成の間に約2倍になった時代でした。ちなみに制度開始となった昭和36年(58年前)からに至っては、なんと約160倍です。
もっとも、昭和36年の大学卒業初任給は約1万2000円、現在は約20万円ですから、金利・物価上昇を加味する必要はあるものの、初任給平均が約16.6倍になったのに対して、「国民年金保険料160倍」というのは、他の変動率よりも群を抜いて「負担増」となっているのがおわかり頂けるかと思います。
さらに、会社勤務の方であれば「厚生年金保険料」が加算される為、給与の約18.3%が労使折半で上乗せされます。
標準報酬月額30万円の場合、東京都の例だと「厚生年金保険料」はひと月あたり54,900円ですが、半分は勤め先の企業負担なので、従業員本人の負担は27,450円。これが現在の”老後のため”の保険料です。
次に「健康保険料」。先ほど同様に会社勤務者で標準報酬月額30万円の場合、協会けんぽ加入者であれば従業員負担は14,850円。40歳~64歳までの介護保険第二号被保険者であれば2,595円がプラスとなり計17,445円です。
最後に「雇用保険料」ですが、一般事業者の場合、従業員負担分は3/1000かかるため、標準報酬月額30万円の場合は900円の負担となります。
これらを合計すると、社会保険料負担総額は45,795円(40歳未満は43,200円)となり、給与の約15%が控除され、さらに所得税・住民税控除を差引くと、手取りは約55%。つまり、額面の給与の6割しか「手取り」とならないわけです。
予てよりこのブログでお話していますが、税金や社会保険料という”強制的に出ていってしまうお金、出さざるを得ないお金”を少しでも少なくするには、「確定拠出年金」や「小規模共済」といった制度はとても有効であると思います。
”運用先が乏しい”とか、”60歳迄引出せない”といったネガティブを並べるFPも一定数いますが、
・運用先が乏しい/運用次第で元本が割れる → 増えなくてOK、定期預金(元本保証商品)に積んでおいて十分です
・60歳迄引出せない → 老齢基礎年金、老齢厚生年金も同じです。途中で引き出せるからこそ何か”理由”付けては引出しちゃうんです
入口と出口の税効果(税制優遇)や、実質の利回りについてはぜひ下記のブログを読んでみて下さい。その優位性がわかるはずです。
*掛金全額所得控除「iDeco 確定拠出年金」の税効果について
*「選択制確定拠出年金」の驚くべき利回り【45歳のケース】
*受取ったお金に掛かる税金は?@こんなに違う「税金を引いて、どれくらい殖えているのか?」を比較検証
*税金を考慮すると「小規模企業共済」の実力はどうか?を検証(数字は最強かもね、これ)
昭和から平成へと時代は移り、税金や社会保険料負担は非常に大きくなりました。明日から時代は令和となりますが、次の時代でも引続きその負担が更に大きくなるでしょう。
だからこそ、「殖やすこと」と同じくらい、出ていくお金を少なくする=「減らさない」ことは重要だと私は考えています。
そして、それらも踏まえながら「海外」の商品で殖やすことと同時に、海外で財産を保全することを選択肢にしていけば良いと思います。
*皆さん自民党が大好きなご様子ですが。。。2019年 年金大改悪「給料の60%超が天引き」!?
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