「選択制確定拠出年金」の驚くべき利回り【45歳のケース】
今日は『企業型選択制確定拠出年金の利回り【45歳のケース】』についてお話したいと思います。
まず、企業型選択制確定拠出年金についてはブログを参考にして下さい。
*「企業型 選択制確定拠出年金」とは?
では前回の40歳のケースに引き続き45歳のケースで、この選択制確定拠出年金で毎月積み立ていった場合にどれくらいの利回りになっているのかを検証したいと思います。
*「選択制確定拠出年金」の驚くべき利回り【40歳のケース】
*「選択制確定拠出年金」の驚くべき利回り【50歳のケース】
【共通仮定】45歳 雇用形態:一般事業社員 / 勤務地:東京 / 平均標準月額:45万円 / 運用:元本確保型 / 60歳で一時金受取り
掛金別の税効果シミュレーションがこちら
シミュレーション1)毎月10,000円を積立た場合
・掛金年額:120,000円
・社保+税効果年額:19,760円
・実質掛金額:120,000ー19,760=100,240円
・60歳掛金総額:120,000×15年=1,800,000円
・実質掛金総額:100,240×15年=1,503,600円
・60歳時受取金額:18,000,000円
・実質返戻率:1,800,000÷1,503,600=119.7%
・年利:約2.3%
シミュレーション2)毎月30,000円を積立た場合
・掛金年額:360,000円
・社保+税効果年額:101,928円
・実質掛金額:360,000ー101,928=258,072円
・60歳掛金総額:360,000×15年=5,400,000円
・実質掛金総額:258,072×15年=3,871,080円
・60歳時受取金額:5,400,000円
・実質返戻率:5,400,000÷3,871,080=139.5%
・年利:約4.2%
シミュレーション3)毎月50,000円を積立た場合
・掛金年額:600,000円
・社保+税効果年額:141,248円
・実質掛金額:600,000ー141,248=458,752円
・60歳掛金総額:600,000×15年=9,000,000円
・実質掛金総額:458,752×15年=6,881,280円
・60歳時受取金額:9,000,000円
・実質返戻率:9,000,000÷6,881,280=130.8%
・年利:約3.4%
デメリット
掛金を支払うことで基本給が減りますので、老後の年金額や公的手当が減額されます。上記のシミュレーション別に老齢厚生年金のデメリットを見てみましょう(65歳からの平均余命は18.86年で計算*厚生労働省平成27年簡易生命表)
シミュレーション1)毎月10,000円を積立た場合
・社保+税効果総額額:19,760×15年=296,400円
・老齢厚生年金の年間減額見込み:0円
・65歳から平均余命までの年金減額総額:0円
・税効果>年金減額
・年金マイナス効果加味した実質返戻率:(1,800,000ー0)÷1,503,600=119.7%
シミュレーション2)毎月30,000円を積立た場合
・社保+税効果総額額:101,928×15年=1,528,920円
・老齢厚生年金の年間減額見込み:29,597円
・65歳から平均余命までの年金減額総額:558,207円
・税効果>年金減額
・年金マイナス効果加味した実質返戻率:(5,400,000ー558,207)÷3,871,080=125.1%
シミュレーション3)毎月50,000円を積立た場合
・社保+税効果総額額:141,248×15年=2,118,720円
・老齢厚生年金の年間減額見込み:49,328円
・65歳から平均余命までの年金減額総額:930,345円
・税効果>年金減額
・年金マイナス効果加味した実質返戻率:(9,000,000ー930,345)÷6,881,280=117.3%
*マイナス影響もありますが、年金額の数字だけで見ると、プラス効果の方が圧倒的に大きいのがわかります。
45歳時点で給与月額を45万円の計算ですから、50歳、60歳と年齢が上がって給料が上がれば、平均標準月額報酬も上がるのでシミュレーション結果は違ってきますから、45歳前後の方はザックリこんなイメージだと捉えて下さい。
Point
このシミュレーション結果は
・報酬月額
・掛金の金額
で、社会保険料等級の下がり方の違いにより大きく変わってきますが、いずれにしましても
日本国内で、これだけの利回りを確定保証された商品はないと思います。
海外の商品(確定保証系商品)に迫る利回りです。
でも、実際には殖えているわけではないので”税効果恐るべし”といったところでしょう。
これが以前から、私が何度もこのブログで言っている『日本の商品で老後資金を準備するなら「確定拠出年金(401k)」が最も良い』という根拠です。決して感覚的に言っているわけではないというのがご理解頂けましたよね(笑)
では次回は50歳のケースで検証いたいと思います。
わからないことはいつでもお気軽にご相談下さい。
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