相談事例:税控除の利点からマニュライフ生命の個人年金保険への加入を考えています。
公開日:
:
最終更新日:2016/12/08
保険相談事例
皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。
今回は実際に相談依頼を受けた事例を紹介したいと思います。
【質問】
現在、学資用として、メットライフつづけとく終身に加入しています。子供が2人おり2つ契約しています。年間の支払額は、21万と18万といったところです。
この契約以外にすでに老後の資金として、プルデンシャルで終身保険を契約しています。こちらは、年間22万くらいです。
税控除の利点から、個人年金保険(学資用)への加入を考えています。マニュライフ生命の商品を考えていますが、はたしてそれが正しい選択なのか迷っています。
終身保険から、確定拠出年金への切り替えも考えています。
資産運用に関してアドバイス頂けると幸いです。
【回答】
現在、学資用として、メットライフつづけとく終身に加入しています。子供が2人おり2つ契約しています。年間の支払額は、21万と18万といったところです。この契約以外にすでに老後の資金として、プルデンシャルで終身保険を契約しています。こちらは、年間22万くらいです。
現在加入中の保険を含めた見直しをご希望でしたら「証券分析」をご利用下さい。保険の契約数にかかわらず、まとめて3,000円で承ります。加入されている保険を一覧表にまとめ、ケースバイケースですが見直しの代替え案をご提案します。もし、これらの保険を「死亡保障」よりも「学資資金」としてお考えだったのであれば、見直しによってこれよりも良い代替え案を提案できる可能性があります。
*証券分析事例
税控除の利点から、個人年金保険(学資用)への加入を考えています。マニュライフ生命の商品を考えていますが、はたしてそれが正しい選択なのか迷っています。
マニュライフ生命自体を特に問題視することはありませんが、同社の個人年金保険「こだわり個人年金」は最悪な商品だと私は考えています。最近、同商品のご質問がとても増えています。詳しくはブログを参考にして下さい。
*こりゃヒドイ「マニュライフ生命 こだわり個人年金保険」
また、個人年金保険料の税控除も利点とお考えのようですが、それを理由として加入するのはは良くないですね。これは「保険セールス」の常套句です。そもそも必要な保障に必要な分だけ加入した結果として「生命保険料控除」があった”オマケ”程度にお考え下さい。この税効果は金内さんの収入によって違ってきますが、仮に一般的な所得税率10%だとすれば、おおよそ(40,000✕10%+28,000✕10%)の6,800円/年の税効果しかありません(他の生命保険契約があるので住民税部分の実効果はこれより薄れます)
*”生命保険料控除があるから保険に加入”はNG〜「生命保険料控除」とは?
「税控除」に関しては、「確定拠出年金(401K)」が圧倒的に有利です。支払った金額が全額所得控除され、受取時は、一括受取の場合「退職所得控除」、年金受取受取の場合「公的年金控除」を受けることが可能で、これらは生命保険会社の「個人年金保険」よりもすべて優遇されている制度です。ただし、運用先は期待できませんから「定期預金」で積立られるくらいでも良いかと思います。税制メリットにより「個人年金保険」以上の実質効果があります。こちらもブログを参考にして下さい。
*日本国内の商品で老後資金を作るならこれ「個人型確定拠出年金(401K)」
日本は超低金利の時代ですから、日本で販売されている商品では「円建」はもちろん、「外貨建」でも保険会社の取るコストが非常に高いので、ほとんど殖やすことは期待できません。「よりお金を殖やす」ことが目的であれば「海外積立年金」をオススメします。
「海外積立年金」は2種類あります。
1)「変額年金プラン」
ボーナス金利を積立額に応じて1~5%/年必ずもらいながら、世界にある200本ほどあるファンドからポートフォリオを組んで積立投資するものです。ご自身でポートフォリオを組み、運用することもできますが、弊社の推奨するポートフォリオで運用することも可能です。
仮に月々300USD(約30,000円)を積立られる場合、海外積立年金ではボーナス金利(固定金利)2%が満期まで必ずついてきます。弊社でご紹介しているご参考ポートフォリオで積立をする場合には過去8.07%/年の運用ができているので、これまでのパフォーマンスで殖やしていければ、積立最大年数の25年後満期時には、複利運用やボーナス金利によって以下のようなパフォーマンスシミュレーションとなります。(*1USD=100円)
・25年積立総額:300USD(約30,000円)✕12✕25=90,000USD(約9,000,000円)
・25年後満期想定額(8%運用):265,593.32USD(約26,559,000円)
・返戻率:295.1%
2}「140%元本確保型年金プラン」
15年後に積立た金額の+40%を最低保証した上で、米国の株式に連動し更に殖えて受けとれることができるものです。老後資金としてはもちろん、お子さんの教育資金などで活用される方も多くいらっしゃいます。
仮に月々300USD(約30,000円)を15年間積立た場合は(*1USD=100円)
・15年積立総額:300USD✕12✕15年=54,000USD(約5,400,000円)
・15年後満期金:54,000✕140%=75,600USD(約7,560,000円:最低保証)
・最低保証返戻率:140%
保証のタイプが異なりますが、いずれにせよ日本の年金保険よりもかなり良い数字となっています。
Point
現在、日本の保険会社で販売されてい終身保険や学資保険、個人年金保険など貯蓄性のある保険は史上最低の利回り(正確には予定利率と言います)の保険で、長い期間を超低金利の利率で縛られた上に、途中で見直そうと思っても支払中のほとんどの期間で元本割れです。このような時代にこれらの保険に加入すべきではありません。もし、死亡保障を用意するのであれば「収入保障保険」や「定期保険」などで準備し「保障は保障」「貯蓄は貯蓄」で分け、「必要な保障額」を「必要な期間」加入するのが良い方法です。
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