相談事例(61歳 男性):入口で経費化出来る出来ないにかかわらず、増えた分は所得として課税対象になると思うのですが?
公開日:
:
最終更新日:2019/11/23
保険相談事例
皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。
今回は実際に相談依頼を受けた事例を紹介したいと思います。
久々に”手応え”のあるご質問ですw。
(ご質問者からの質問はこちらで概ね修正していませんので、誤字脱字もそのまま表記しています)
【質問】
はじめまして、
御社ページの
「節税保険」の販売停止でザワつく一方、海外の保険にはなぜ「損金」という概念がないのか?
のなかで、
ところが、海外の保険では支払った保険料「100」が、ある時に解約すると「200」や「300」またはそれ以上になるような商品が多く存在します。
もし、入口の「100」が経費化できてしまうと、この「200」や「300」に課税関係が生じてしまいます。
そこで、入口の「100」を日本の法人保険のような損金扱いにしないことで、出口の「200」や「300」に、引出す方法によって課税がほとんど生じないようになっています。
という記述がありますが、「入口の「100」を日本の法人保険のような損金扱いにしないことで、出口の「200」や「300」に、引出す方法によって課税がほとんど生じないようになっています」というのは、具体的に、どういった方法によるのでしょうか?
一般的には、入口の「100」が経費化出来る出来ないにかかわらず、出口の「200」や「300」に増えた分(200-100=100、または300-100=200)は、所得として課税対象になると思うのですが?
【回答】
読んで頂いたのはこちらですね。
*「節税保険」の販売停止でザワつく一方、海外の保険にはなぜ「損金」という概念がないのか?
一般的には、入口の「100」が経費化出来る出来ないにかかわらず、出口の「200」や「300」に増えた分(200-100=100、または300-100=200)は、所得として課税対象になると思うのですが?
まずこちらの部分。
【入口の「100」が経費化出来る出来ないにかかわらず】
は、少し違っているので、ザックリと説明します。
100を経費化(損金)にしていれば、出口の200または300は、その数字がそのまま法人の雑収入となります。
100を経費化(損金)にせず、保険料積立金として資産計上していれば、ご指摘のような(200-100=100、または300-100=200)が、雑収入になります。
このように、「100」が経費化出来る出来ないかによって、出口の課税は変わります。
「入口の「100」を日本の法人保険のような損金扱いにしないことで、出口の「200」や「300」に、引出す方法によって課税がほとんど生じないようになっています」というのは、具体的に、どういった方法によるのでしょうか?
仮に出口が「300」だとすると「100」を資産計上していれば「300-100=200」に対して本来は課税対象となりますが、この部分を「借入れ」という方法で引き出すことで、課税されなくなります。もちろん、この「借入れ」に対しては金利が発生しますが、金利以上の運用ができていれば相殺できますし、万が一運用状況が悪い場合でも、死亡保険金額を引き下がることで死亡保障コストの部分を解約返戻金へ充当させるなど、日本の保険とはかなり仕組みが異なり、フレキシブルに設計出来る内容になっています。
ただし、保険料の払込期間をある一定の年数以上にすることが必須です。
Point
海外の保険も日本の保険も「終身保険」「定期保険」「変額保険」などという一般的なカテゴリーは同じでも、商品設計の仕組みはかなり異なり、より複雑な制度設計になっています。
そのため、長く保険商品に携わっている私でさえも「えぇっ、そんなことが出来るんですか?」という質問をするくらいです。このあたりは、日本と海外の金融リテラシーの差かもしれません。
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※本記事中の発言は筆者の個人的な見解であり、K2Assuranceの見解ではありません
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