なに言ってんだ今さら。。。@金融庁長官、節税保険に走った生保トップに苦言
皆さんこんにちは「保険アドバイザー 和田」です。
今日は『金融庁長官、節税保険に走った生保トップに苦言』についてお話したいと思います。
2月25日付け ロイター記事です。
既に多くの皆さんがご存知の通り、「節税保険」の販売が2月28日をもって、いったん世の中から姿を消します。
*「節税保険」の契約は2月28日までに
*もはや”終戦記念日”!?「節税保険 販売停止」を受け各社の動き
*【緊急】てぇへんだ、てぇへんだ、販売停止だ!!『生保、「節税保険」販売停止 国税が課税見直し方針 』
これには、3月決算で保険加入を検討していた経営者はもちろん、何よりも業界に大きな衝撃が走りました。
確かに、今回の問題の引き金とも言えるニッセイの「プラチナフェニックス」が販売されて以降、各社がさらに返戻率を上げて販売へ乗り出し、そのあまりにも高い返戻率に「いつか規制が入るのでは?」と、ブログで書いていたのですが、あまりにも早く”予言的中”してしました。
(その時のブログがこちら↓)
*”単純返戻率95%!!”驚愕の全損保険「ネオdeきぎょう」3月12日(本日)販売開始
ただ、今回の”お偉方さん”の発言(苦言)には相当な違和感を感じます。
『なに言ってんだ今さら』
返戻率こそ多少は違えど、過去にも「節税」を目的とした保険は販売されていたにもかかわらず、今になって
「”過度な”節税はけしからん」
って言われても、
「じゃ何をもって”過度”で、何をもって”適度”なの?」
って話になりますし、記事中のコメントにあるような
「認可申請時には経営者向けの保障商品と説明しながら、販売の現場では保障以外の部分が強調されている」
って、当たり前だと思うんですよね。
商品の特性やメリットの話するのは。。。
今となっては、実態のデータはかなり怪しいと話題の「アベノミクス」ですが、これはそもそも景気回復の要素がふんだんにあったわけで、それでもって企業の業績が回復し利益が出たのだとすれば、経営者でしたら誰だって「節税」は考えると思うんですよ。これは日本だけでなく世界中の経営者や、富裕層のみならずほぼすべての人は「できれば税金は少なくしたい」と思うわけで、そんな中で特に大企業や富裕層と言わる人達は、世界のいろいろな”法の抜け道”やスキームを探し、使い、「節税」してるわけです。
なのに、平たく言えば
「保険で節税はけしからん」
と、この方は言ってるんですね。
でも、よくこの保険の仕組みを理解していればわかると思うのですが「節税保険」は”出口”がないと、かえって企業としてはマイナス効果の方が大きく、”出口”がなければ単なる税の繰延べでしかないことは経営者の方でしたら誰だってわかっています。
*流行ってはいるけど”出口”がないと効果なし『全損(節税)保険』の注意点
ですから、私達のようなアドバイザーやFPの多く(そうではないセールスも残念ながらいるようですが)は、そのことも加味してアドバイスや提案をし、経営者は加入していますから、無事ピークを迎えた「節税保険」の解約返戻金は
・退職金
・設備投資
・新たに「節税保険」
・その他の節税のための損金
など、多くは日本国内への消費へ循環するので、「節税保険」によって目先の税収は多少のマイナスはあるかもしれませんが、特に今回問題視された「節税保険」のピーク(出口)は5〜10年程度ですから、保険による節税はそれほど国にとっても悪い方法ではないと私は思っています。
今回は「節税保険」にその矛先を向けられたわけですが、これに限らず”節税効果”の高いものには今後も嫌がらせをしてくるでしょう。
「景気回復」を声高らかに謳い、旗を振りながら、いざ景気が良くなったら「節税は考えるな」っていうのはどうななんでしょうね
*『世界中からベストな保険を』K2Assurance 皆さんのオーダーメイドがここにはあります
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