流行ってはいるけど”出口”がないと効果なし『全損(節税)保険』の注意点
皆さんこんにちは「保険アドバイザー 和田」です。
今日は『流行ってはいるけど”出口”がないと効果なし「全損(節税)保険」』ついてお話したいと思います。
このブログでもよく話題に取り上げている法人の全損保険、節税の保険ですが”出口戦略”を考えないと「むしろ加入しないほうが良かった」というオチになってしまいます。
それを一覧で、まとめてみたのがこちら。
【前提】
・年間保険料:1,000万円
・経理区分:全額損金
・10年後解約返戻金:8,500万円(85%)
・法人実効税率:33.6%
全損保険加入による効果=入口効果ー出口効果ー実質保険料
見て頂いてわかるように、全損の保険に加入して効果が得られるケースは
少なくとも5年間は利益の出ている企業で、
解約時に相殺される損金がある場合
のみです。
もちろん保険ですから万が一の際の保障という側面はありますが、単に数字だけでみるとこのようになります。
また一方で、この保険契約には
簿外での内部留保
という性質も持っています。
もしも契約期間中に
資金繰りが苦しくなった時、
会社の経営が本当に厳しくなった時、
簿外での内部留保=解約返戻金が会社を助けてくる
という側面もあります。
解約返戻金だけで、会社が救えるかどうかはケース・バイ・ケースですが、少なくともその資金が一助になることは間違えありません。
ですから、今後の法人税率の方向性を考えれば、今ある利益の一部を内部留保して繰延べておくことは企業防衛の意味でも有効ではあります。
*保険商品で税を繰延べることに意味があるのか?
*どっちが得?「手取りの収入から海外積立年金でお金を殖やす」「収入を減らし、全額損金の保険を使ってお金を殖やす」
*税理士さんに”決算対策の生命保険はキライ”と言われたら
とかく”保険屋さん”は全損保険のメリットばかりを強調し、特にこの3月で販売停止や商品の見直しにより、販売を煽るようなトークも多くなっている気がしますが、上記のようなことも含めて”キチンと”、メリット・デメリットの説明をしてくれる保険セールスとお付き合いするようにして下さい。
わからないことはお気軽にご相談下さい。
*『世界中からベストな保険を』K2Assurance 皆さんのオーダーメイドがここにはあります
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