国民年金が何故お得なのか?
公開日:
:
最終更新日:2019/07/17
ライフプランニング
今日は『国民年金が何故お得なのか?』についてお話したいと思います。
昨日のブログで「国民年金はお得なのか?損なのか?」についてお話しました。詳しくは読んで頂くとして、結論から言うと
ものすごく優秀な保険(金融)商品
ってことなんですが、まぁあくまでもこの制度が「このまま維持できたら」、っていう大前提での話です。
現在の保険料と給付金では、計算上約10年(75歳)で支払った金額の元本回収ができ、20年後(85歳)では2倍、30年後(95歳)で3倍の金額を受取ることができます。確定利回りの金融商品としても、それだけで十分に優秀な商品と言えます。民間の生命保険会社や郵便局ではあり得ないような高い利率ですし、海外の年金商品でも確定利回りでこの数字には及びません。だからこそ。このままの制度継続が怪しいということにもなるのですが。。。
さて、この「国民年金」
老後のための年金(老齢年金)だけだと思われがちですが、実は違います。「遺族年金」や「障害年金」の機能も持っています。
遺族年金
遺族年金(国民年金の場合は正確には遺族基礎年金)というのは、自分が死んでしまったときに残された家族が貰える年金です。要は生命保険の機能、特に収入保障保険と同じですね。ただし、受け取れる遺族は「子(18歳年度末)のある配偶者」または「子(18歳年度末)」に限られます。子のいない妻や夫、いても子と暮らしていない(生計同一でない)場合はもらう権利はありません。
恐らく多くのご家庭で、遺族基礎年金だけで残された家族の暮らしが十分成り立つわけではないと思いますが、一助になるのは間違えないと言えます。
障害年金
障害年金(国民年金の場合は正確には障害基礎年金)というのは、重度の障害を負った場合に給付される年金です。自分が働けなくなったときにも、一定の収入を確保できます。就業不能保険、所得補償保険のような商品と同じですね。
ほとんどの傷病が対象となり、対象とされない傷病は非常に少なくなっています(*日本年金機構「障害認定基準」参照)
このように「国民年金」には老後のための機能だけではなく、「収入保障保険」「就業不能保険」としての機能も合わせ持っていますので、これらも含めて
ものすごく優秀な保険(金融)商品
ただし。。。
この制度自体には不安が大きいのも事実です。
国民年金は老後世代の年金を次の世代の保険料で払うという制度です(これを賦課方式と言います)。つまり、私たちが引退したときに子供や孫の世代が支払う保険料を元に年金が支払われるわけですね。
*1−1.日本の公的年金制度
しかし、ご存知のとおり現在は少子高齢化の時代です。子供が少なくなるということは私たちが引退するころに保険料を払ってくれる世代が少ないわけです。ということは、入ってくる保険料が減ってしまいますから以降の世代に十分な年金を払う事はできません。
そうなると「年金額を下げる」あるいは「給付の開始年齢を引上げる」といったことが必要になるので、
”損しそうだ”
”払いたくない”
といったイメージにつながっています。
確かに不透明感が大きいのも事実ですから、自助努力による「老後資金」「遺族への保障」「就業不能時の保障」も合わせて考えることがとても大切です。
これを機に正しく理解するようにして下さいね。
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