アクサ生命「ユニット・リンク」事業費引下げから見える”ホンネ”
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保険のニュース
今日はアクサ生命「ユニット・リンク」の事業費引下げにつてお話したいと思います。
同商品に関しては非常に多くのご質問、お問合せへを頂いていることもあり、私もブログでいろいろ解説しています。
*アクサ生命「ユニット・リンク」の契約理由・第1位【老後資金】・第2位【学資資金】〜それ入っちゃダメです
*”保険は保険・貯蓄は貯蓄” なぜ「ユニット・リンク」や「バリアブルライフ」に加入してはいけないのか?【保険は貯蓄も兼ねません】
*まだどこにもない情報〜アクサ生命「ユニット・リンク」パンフレット内容変更の意味するもの
そしてこの、コストの話をすると、販売するセールスは「万が一の時の死亡保障もありますから」と言ってかわしてくるはずです。私も「死亡保障のニーズも合わせて持っている方」には悪い商品ではないと言いましたが、本当に死亡保障が必要な方も実は入っちゃダメです。
何故か?
「運用して殖やしましょう」っていう保険です。その目的で、ほとんどの保険セールスはこの商品を募集(販売)してます。つまり「運用して殖えたら解約しちゃう」保険だからです。そうです、解約すれば死亡保障はなくなるんです。
さて、今日のテーマに入っていきます。
この「ユニット・リンク」が4月2日から事業費を引下げました。これはどうゆう意味かと言うと、より資産形成機能を大きくしたということです。
ん?わかりにくいですね(笑)?
例を挙げて説明します。
【条件:30歳加入 65歳満了 65歳払い 月払保険料1万円】
◯男性
基本保険金額:5,571,031円 → 5,449,591円(△2.2%)
解約返戻金
◯女性
基本保険金額:5,743,825円 → 5,564,830円(△3.1%)
解約返戻金
おわかり頂けますね?
同じ月払保険料でも、改定後の死亡保障額(保険金額)が小さくなったんです。つまり、毎月支払う(積立てる)1万円から「死亡保障」として差引かれるコストが少し小さくなるわけです。ですからその分が運用に多く回されることなり、その結果、解約返戻金の金額も7〜10%程度大きくなりました。
さて、ではこれの意味するところは何でしょう?
保険料をできるだけ多く運用(積立)に回したい
という意図が見えてなりません。
保険セールスの「万が一の時の死亡保障もありますから」と言いながら、保障は小さくしちゃうんです。死亡保障も必要ですと言って販売してるなら、ここをわざわざ小さくする必要はありませんね。
恐らく
死亡保障なんか無くして運用(積立)に回したい
というのが、ホンネのような気がします。
「じゃ、そうゆう商品にすれば良いのに」
なんて声もあろうかと思いますが、保険商品は販売するに至るまでかなりの月日が掛かりましす、最後は金融庁の認可なんてのもあり、皆さんの思う以上に手間・暇・時間のかかるものです。ですから、手持ちの商品を使ってこんなことをしているのではないかと邪推してます。
いずれにしても、この改定でやったことは
死亡保障を下げてでも、運用を強化した
この事実に他なりません。
Point
死亡保障にない積立商品ならこちら。
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