年金支払開始の目標金額を設定できる特約を新設@マニュライフ生命「こだわり個人年金」
皆さんこんにちは「保険アドバイザー 和田」です。
今日は『年金支払開始の目標金額を設定できる特約を新設@マニュライフ生命「こだわり個人年金」』についてお話したいと思います。
私のところにも相談件数の多い商品として話題に事欠かない、マニュライフ生命「こだわり個人年金」。同商品についての基本的な仕組みは変わらず、11月から特約が新設されていますので解説したいと思います。
詳しい商品内容はブログを参考にして頂くとして、この保険のポイントは契約当初はかなり多くの手数料が引かれ、非常に効率の悪い積立てになっているといこと。
ブログ中の例だと、35歳男性が毎月10,000円を積立た場合、積立金額の10,000円に対して・1年目:約3,700円・2年目:約6,500円・3年目:約7,500円しか積立にまわされず、支払った10,000円が100%積立てられるのは17年前後からです。
これを多いと感じるか、少ないと感じるかは個人の感覚もあろうかと思いますし、”最終的に多少でも殖えていれば良い”のであれば『こだわり個人年金』に加入されても良いと思いますが、私の考えでは「もし同じ金額を毎月積立るのであれば、より殖えた方が良いのではないですか?」ということです。
*こりゃヒドイ「マニュライフ生命 こだわり個人年金保険」
で、本題となります今回新設された特約がこちら。
円建年金支払開始自動判定特約
この例で言うと、
・契約:2020年4月1日
・満期:20年(払込期間)
・判定日:2040年3月31日
で、この判定日の時点で自分で設定した目標の年金金額(判定額)に達していれば2040年4月1日から年金の支払を開始し、もし達していなければ達成するまで、支払開始を最長80歳まで延ばすというもの。
この保険自体はドル建ですが、目標とする判定額は円換算したもので、下記のように計算。
判定額=年金支払開始日前日の円換算払込保険料総額×判定値(110〜250%)
例えば、これまでに支払った保険料の総額が日本円で換算して1,000万円で、判定値を150%とすれば、円計算で1,500万円以上になっていれば年金の支払が開始され、1,500万円未満だと1,500万円に到達するまで年金開始が最長80歳まで先延ばしされるということです。
もし、判定値を110%とすれば、円計算で1,100万円以上になっていれば年金の支払が開始され、1,100万円未満だと1,100万円に到達するまで年金開始が最長80歳まで先延ばしされます。
つまり、支払った円換算の保険料より何%殖えた時点で受取りたいのかを決めるため、契約者は「判定値」のパーセンテージを「110〜250%」の範囲で選ぶことになります。
この特約は契約時に設定できず、マニュライフ生命からの案内が来た時に付加することが可能で、もし付加したとしても年金支払開始日前であれば特約の解除ができ、判定値も判定額に到達する前であれば変更可能です。
まとめ・私の感想
恐らく「日本円で確実に〇〇%殖えたら受け取りたい」というニーズに応えたいのだと思います。
しかし、現在の為替レートは1USD=108円前後ですが、仮に満期時のレートが1USD=150円くらいになれば(もちろん徐々に)、ドルベースではそれほど殖えいなくても、判定額に到達しやすい状況になります。ところが満期時に1USD=150円とか200円になっていたりするということは、それだけ円のチカラ自体が弱くなっているわけですから、わざわざ円で受取るよりもドル資産を持っておいた方が良い状況ということになります。
そんなふうに考えると、この特約はどうなのかなぁ・・・という印象です。
『こだわり個人年金』のような、満期時に最低保障されているものであれば、国内なら「確定拠出年金(401K)」を定期預金で積んでいく方がよほど良いですし、海外の積立商品では『元本確保型年金プラン』と『3.5%金利保証積立年金』などの商品の方が、より殖やすことができるので、そもそも『こだわり個人年金』という選択肢はないと私は考えています。
*500万円積立て満期金500万円でも十分@所得別に見てみよう「確定拠出年金(iDeco)」の実力
*税金を考慮すると”どちらがより殖えるか”を比較@「iDeco 」VS 海外積立年金「元本確保型年金プラン」
『世界中からベストな保険を』K2Assurance 皆さんのオーダーメイドがここにはあります
※本記事中の発言は筆者の個人的な見解であり、K2Assuranceの見解ではありません
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