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「老後」について~その3【老後の必要保障額の考え方】

公開日: : 最終更新日:2016/04/01 ライフプランニング

皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。

今日も引き続き“老後”をテーマにしたお話し〜その3です。

 

前回は平成25年度の総務省・家計調査報告で、高齢無職世帯夫婦の1カ月の平均収入は214,863円に対し、支出が272,455円で毎月57,592円の赤字です、というお話でした。

では、老後の必要保障額の計算を詳しく見ていきましょう。

 

老後の必要保障額の計算

仮定)夫35歳・妻32・子5歳・2歳のAさん一家

65歳から85歳までの20年間の必要保障額を計算してみます。

 

先日のデータでは夫婦2人で老後生活を送る上で必要と考える「最低日常生活費」は平均22.0万円でしたね。ですから

22.0万円×12ヶ月×20年=5,280万円

これが世の中の人が平均的に考える最低限の老後生活資金20年間の合計額です。

 

更に、最低生活資金以外に「ゆとりある老後生活」にはプラス平均13.4万円が必要と考えているわけですから、

13.4万円×12ヶ月×20年=3,216万円

従って「ゆとりある老後生活費」の合計は5,280万円+3,216万円=8,496万円となります。

「老後1億円時代」とはこのあたりからきているわけですね。

 

で、ここから老齢年金などの準備済資金を差引いた金額が自助努力で必要となる老後の必要保障額です。

この準備資金はサラリーマンなどの厚生年金加入者と自営業者などの国民年金加入者では金額がまったく違ってきます

更に、厚生年金加入者はその期間や毎月の平均報酬額によっても違ってきます。

 

スクリーンショット 2015-03-15 22.15.47

 

仮にAさんが自営業者だった場合は、約2,700万円が年金受取総額となり準備資金として差引きます。

Aさんがサラリーマンだった場合、約5,240万円が年金受取総額となり準備資金として差引きます。

 

スクリーンショット 2015-03-15 22.15.24

 

必要保障額はこうなります

スクリーンショット 2015-03-15 22.16.11

とういうことで、サラリーマンAさんは老後に最低限の生活をするためには年金である程度“しのげそう”です。そして、ゆとりある老後生活のためには3,300万円ほどの預貯金などが必要というわけですね。

 

よかった、大丈夫そうだ

 って、思いました?

これ、あくまでも現状での話です。

 

年金

今後、65歳から受取れると思いますか?

今後、額面通りの金額受取れると思いますか?

今後、平均寿命長くなると思いますか?短くなると思いますか?

今後、高齢者の医療費は値上がりすると思いますか?値下がりすると思いますか?

今後、インフレになると思いますか?デフレになると思いますか?

 

恐らく”今後”、プラスの材料は見当たらなかったのではないでしょうか?

国の年金制度や医療保険制度はそう簡単には破綻しないと思います。しかし、

「破綻しない」こと「安心である」ことこれはまた別の問題です。

「破綻=不安」故に「破綻しない=安心」と考えてしまいがちですが、そもそも破綻と安心は同じテーブルで考える事象ではありません。

年金について考えるときは「破綻するかしないかはわからないけれど、安心できない面が日本には多分にある」という現実をしっかり知り、準備することが大切ではないでしょうか。

 

そこで、次回は「老後資金の準備」についてお話したいと思います。

「老後」について~その4【アテにならないものばかり】

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    • プロフィール

      保険アドバイザー 野村 元輝
      <経歴>
      神奈川大学経済学部卒業
      大手宝飾品専門店に勤務後、生損保代理店で11年半勤務。
      その傍らで、より顧客志向に立ったアドバイスがしたいと思い、2011年10月より海外投資のアドバイスを開始。
      その後、弊社保険アドバイザー(国内外の保険相談)として2017年12月より勤務。

      <趣味>
      ゴルフ(少々)、海外視察、草野球

      <出身地>
      神奈川県茅ヶ崎市

      <自己紹介>
      大学卒業後、東証一部上場の宝飾品会社にて販売営業に従事。

      2006年6月に、とあるファイナンシャルプランナーとの出会いから、より顧客利益につながる仕事がしたいという想いで、飛び込みで生命保険の代理店に志願して転職。独立系乗合保険代理店にて、生命保険のライフプランナーとして11年半勤務しました。

      並行して、2011年10月より海外投資のアドバイスを開始。弊社河合とは、同業者の紹介で知り合うことに。

      国内海外問わずいいものはいい!悪いものは悪い!という投資スタンスよりクライアント志向に立った活動方針に共感しこれまでのキャリアを活かし、弊社保険アドバイザーとして2017年12月よりK2 Holdingsに参画しました。

      国内外の保険や投資など幅広いアドバイスを得意とし、日々顧客利益のために活動中。

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