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やっぱりね、トリック断行?@大手5行が保険販売手数料開示

公開日: : 最終更新日:2017/02/04 保険のニュース, 裏話

皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。

今日は「大手5行が保険販売手数料開示」について少しお話しようかと思います。

 

8月のブログで、大手5行が保険販売手数料開示となることを書きました(見てくれてますか?w)

*大手5行が保険販売手数料開示

 

簡単に説明しますと、銀行はマイナス金利の影響で今までのビジネスだけでは儲からないので、投信や保険商品をガンガン売って手数料稼ぎに躍起になっていたのだけれど、あんまりに度が過ぎた結果、国会で問題視され「その保険売って、どんだけ儲かるか契約者に開示しなさい」ってことになり、2016年10月から三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、三井住友信託銀行の大手5行で手数料開示が行われることになりました。

 

で、銀行としたらこれではマズイわけです。

”窓販”と呼ばれる、窓口で保険販売する銀行や証券会社に支払う保険会社からの手数料は、保険会社や各契約条件にもよりますが、概ね

円建:1~6%

外貨建:4~9%

もちろん、これら手数料は契約者が支払う保険金が原資になっているので

「1,000万円の保険を買ったと思ったら、翌日には950万円分しかないのと同じ」

ん〜こんなのバレちゃうマズイ!!

 

そこで、銀行はどうやら手数料の受取方法を、、、

手数料L字払

これはどうゆうことかと言うと、通常、一時払の保険商品の手数料というのは、1〜2ヶ月後に一括で受取ります(保険会社から振込れます)これを一括ではなく、初年度の手数料を薄くし、2年目以降数年間で”継続手数料”を受取る「L字払(受取額を図にするとL字型になるのでこう呼ばれています)」で受取る方法に変更した様子(または予定)

例えばこうゆうイメージです

 

これまでの手数料受取方法

一時払保険料:1,000万円

手数料 7%:70万円

 

改訂手数料受取方法

一時払保険料:1,000万円

初年度手数料 3%:30万円

継続手数料  1%:10万円 ✕ 4年

合計手数料  7%:70万円 

 

銀行は1,000万円支払った契約者に対して、これまでの受取方法では

『保険料1,000万円、当行は70万円の手数料を頂きま〜す、ありがとうございま〜〜す』

のはずが、

『保険料1,000万円、当行は30万円の手数料を頂きま〜す、ありがとうございま〜〜す』

で、良い。そう、初年度の手数料だけ開示すれば良いんです。

 

こんなことは海の向こうでもとっくにあったことで、イギリスやオーストラリアでは手数料を記した書面をクライアントに開示し、署名を頂かないと契約が成立しないことになった段階で、代理店の受取る手数料の型をL字型(初年度の手数料が多く、2年目以降少なくなる型)からフラット型(1年目もそれ以降も同じ手数料)に変更。開示する必要が初年度手数料のみだと、”いたちごっこ”だったりするわけで、ここらあたりは世界中、考えることは一緒なんですね。

 

実はここまでの話は大手5行からヒアリングを行ったわけではなく(聞いても答えてくれないでしょうけど)、全保険会社からヒアリングしたわけでもありません。銀行にも商品提供ある外資系の保険会社の方から聞いた情報です。ただし、これまでの経験上からもおおよそこのような結果は予想できていましたので、恐らくそう大きく間違ってはいないと思います。銀行も保険会社もこのようなトリッキーな方法を行っているはずです。

 

いずれにしてもこの手数料開示の波、銀行だけではなく保険業界でも顧客への手数料開示が義務となる日も近いでしょう。

*保険ショップ規制案発表「手数料の報告義務化」

 

Point

このように「受取方法」を変更したりと”あの手この手”はいくらでもあります。また、保険業界の手数料体系は実は結構複雑で、代理店によって「シャドーボーナス(裏ボーナス)」ってのも存在します。銀行あたりでも当然、このようなボーナスがあるはずで、銀行ほどの大型代理店であれば、そのボーナスは数億から数十億円単位かと思います。ですから、金融庁がどんなに躍起になったところで「残念賞」が関の山ってところでしょう。

*http://海外生命保険相談.com/domestic/

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    • プロフィール

      保険アドバイザー 野村 元輝
      <経歴>
      神奈川大学経済学部卒業
      大手宝飾品専門店に勤務後、生損保代理店で11年半勤務。
      その傍らで、より顧客志向に立ったアドバイスがしたいと思い、2011年10月より海外投資のアドバイスを開始。
      その後、弊社保険アドバイザー(国内外の保険相談)として2017年12月より勤務。

      <趣味>
      ゴルフ(少々)、海外視察、草野球

      <出身地>
      神奈川県茅ヶ崎市

      <自己紹介>
      大学卒業後、東証一部上場の宝飾品会社にて販売営業に従事。

      2006年6月に、とあるファイナンシャルプランナーとの出会いから、より顧客利益につながる仕事がしたいという想いで、飛び込みで生命保険の代理店に志願して転職。独立系乗合保険代理店にて、生命保険のライフプランナーとして11年半勤務しました。

      並行して、2011年10月より海外投資のアドバイスを開始。弊社河合とは、同業者の紹介で知り合うことに。

      国内海外問わずいいものはいい!悪いものは悪い!という投資スタンスよりクライアント志向に立った活動方針に共感しこれまでのキャリアを活かし、弊社保険アドバイザーとして2017年12月よりK2 Holdingsに参画しました。

      国内外の保険や投資など幅広いアドバイスを得意とし、日々顧客利益のために活動中。

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