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保険にも関係あり!?「9/16 格付会社S&Pが日本国債を”A+”へ格下げ」

公開日: : 最終更新日:2015/09/23 保険のニュース

皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。

今日は「日本国債格下げ」についてお話したいと思います。

 

9月16日の夕方に、米国格付会社S&P社「日本国債を”AA-”からA+”へ格下げ」を発表し、同日夜の日経新聞にも、その記事がUPされました。

米国格付会社S&P社「日本国債を”AA-”からA+”へ格下げ」

*出典:日経新聞電子版

 

な~んとなく素通りしてしまいそうな方もいらっしゃるかもしれませんが、もし皆さんが銀行にお金を預けていたり、保険に加入してるのであれば少なからず関係があります。そうです、ほとんどの方は関係があるんですね。

日本国債が格下げになったということは、「国債の信用が下がった」わけです。つまり、世界において日本のお金の信用が下がったわけで、「円の価値が下がった」ということでもあります。

 

ー  国債なんて買ってないし関係ないや  ー

と、多くの方は思いますよね? 普通はそう考えます。確かに形式上はそうです。

多くの皆さんは直接国債を買っていない、持っていないにしても実は間接的に持っていることになります。

以前、ブログにも書きましたが、日本の国債を大量に持っているのは銀行と保険会社や年金機構だからです。

*「分散投資」と「ポートフォリオ」

 

皆さんが銀行に預けたお金は皆さんの意思に関係なく勝手に運用され、大量に日本国債を買っています

生命保険会も同様です。日本の生命保険会社のポートフォリオの半分くらいが日本の「国債」です。皆さんの払った保険料で、利回りも小さい、日本の国債を大量に買っているんです。

生命保険各社の運用先

 

このように、銀行や生命保険会社のような金融機関や、皆さんが支払っている年金のお金で年金機構(GPIF)が運用先として買っていて、皆さん自身が直接買っているわけではないので気が付かないだけなんです。

 

そして今回、その「日本国債の信用」が下がったわけです。

S&Pによる日本国債の格下げは2011年1月以来、4年8カ月ぶり。米ムーディーズ・インベスターズ・サービスは昨年12月、欧州系フィッチ・レーティングスは今年4月にそれぞれ日本国債を格下げした。私の知る限り、S&P社の日本国債の格付けではこれまでで最も低い格付けに下がったと思います。

今回の格下げで日本国債はアイルランドやイスラエルなどと同じ格付けとなり、景気の減速感が強まっている中国(AAー)よりも下になりました。

俗っぽい言い方ですが「中国経済ってヤバイよね」なんて言葉を聞かれたことがあるかと思いますが、日本はその中国より「もっとヤバい」んです。

S&Pによると、11年度から14年度の間に、国民の平均所得が減少したと。日本経済がデフレから脱却できずにいることや、巨額の財政赤字を抱えていることを考慮したと説明しています。先進国で最悪の水準にある財政状況に加え、消費税率を8%に引き上げたものの、高齢化で年金や医療などの社会保障費が膨らむため、さらに財政が悪化すると懸念しています。

 

そう簡単に日本が財政破綻するとは思いませんが、国債に大きく依存している生命保険会社も銀行も年金も、もし財政破綻すれば、自動的に破綻することになるわけです。皆さんがずっと支払い続けてきた生命保険も年金も預金も無くなってしまうわけです。

ですから、万が一、財政が破綻したら生命保険会社のほとんどが

ー「保険金はお支払いできません。納めていただいた保険料もお返しできません」

と言わざるを得なくなる。銀行預金も年金も、タンス預金も…日本円は紙くずになり、すべてのお金が消え失せるでしょう。日本人はリスクを取る投資が嫌いですが、生命保険、年金、日本円の預金は実はすべて同じ皿(日本政府)に盛ってある卵です。

 

格付け会社そのものの信用がどうかと言うご意見もあるのですが、いずれにしても世界の3大格付け会社と呼ばれる会社すべてが、この1年以内に日本国債を格下げしているという事実がここにあります。それも3社とも日本の国債として史上最低ランクの格付けです。

それでも尚、日本円しか信じない!ー

という方はもちろんそのまま日本円だけ、超低金利で、固定金利の預金や学資保険に預けておけば良いと思います。

*それでも”円”だけを持ち続けますか?【外貨を持ったほうが良い理由】①

*それでも”円”だけを持ち続けますか?【外貨を持ったほうが良い理由】②

 

もし、少しでも”不安な面がある”ことを感じたのであれば…

そのためには何が必要か?どんな準備が必要か?

それが、何度もお話している分散投資です。海を越え、通貨を分け、運用先を分けることです。

「すべての資産を外貨にしましょう」「すべての資産を海外に移しましょう」ということではありません、分散することです。

それが可能なのが「海外積立年金」や「海外生命保険」、「海外個人年金」です。

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    • プロフィール

      保険アドバイザー 野村 元輝
      <経歴>
      神奈川大学経済学部卒業
      大手宝飾品専門店に勤務後、生損保代理店で11年半勤務。
      その傍らで、より顧客志向に立ったアドバイスがしたいと思い、2011年10月より海外投資のアドバイスを開始。
      その後、弊社保険アドバイザー(国内外の保険相談)として2017年12月より勤務。

      <趣味>
      ゴルフ(少々)、海外視察、草野球

      <出身地>
      神奈川県茅ヶ崎市

      <自己紹介>
      大学卒業後、東証一部上場の宝飾品会社にて販売営業に従事。

      2006年6月に、とあるファイナンシャルプランナーとの出会いから、より顧客利益につながる仕事がしたいという想いで、飛び込みで生命保険の代理店に志願して転職。独立系乗合保険代理店にて、生命保険のライフプランナーとして11年半勤務しました。

      並行して、2011年10月より海外投資のアドバイスを開始。弊社河合とは、同業者の紹介で知り合うことに。

      国内海外問わずいいものはいい!悪いものは悪い!という投資スタンスよりクライアント志向に立った活動方針に共感しこれまでのキャリアを活かし、弊社保険アドバイザーとして2017年12月よりK2 Holdingsに参画しました。

      国内外の保険や投資など幅広いアドバイスを得意とし、日々顧客利益のために活動中。

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