相談事例(会社員 男性):加入している国内の生命保険はガンになったら以降の保険料支払いが不要になると言うものなので、単純に海外保険への切替が良いのかどうか悩みどころです
公開日:
:
最終更新日:2018/08/05
保険相談事例
皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。
今回は実際に相談依頼を受けた事例を紹介したいと思います。
既に「海外積立年金」で積立をされている方から、海外の生命保険についてのご相談です。
(ご質問者からの質問はこちらで修正していませんので、誤字脱字もそのまま表記しています)
【質問】
2年前に結婚と住宅購入を機に、国内の生命保険加入と医療保険の見直しを行いましたが、返戻金を考えると海外での保険の方が良いのではないかと思えます。
但し、現在加入している国内の生命保険はガン特約付きで、ガンになったら以降の保険料支払いが不要になると言うものなので、単純に海外保険への切替が良いのかどうか悩みどころです。
それも踏まえて、それでも海外保険への切替の方がメリットがあるのかどうか、ご相談に乗って頂ければ幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
【回答】
では頂いたご質問への回答です。
国内の生命保険加入と医療保険の見直しを行いましたが、返戻金を考えると海外での保険の方が良いのではないかと思えます。
おっしゃる通り、海外の生命保険の解約返戻金は、日本のそれに比べるとかなり多くなりますし(現行利率で推移した場合では)、また、同じ支払い額に対する保障額(保険金額)も大きくなりますので、その2つが海外生命保険の大きな優位点となります。
現在加入している国内の生命保険はガン特約付きで、ガンになったら以降の保険料支払いが不要になると言うものなので、単純に海外保険への切替が良いのかどうか悩みどころです。
「保険」という商品は、なにぶんちょっとメンドくさい部分がありまして、少し言葉を整理しますと、、、
「がん特約」というのはがんと診断されたり、がんで治療や入院、手術などをした場合に給付金が支払われるものです。
がんと確定診断されて以降の、保険料の支払いが不要になるものは「保険料免除特約(多くは特則)」と呼ばれるものです。保険種類にもよりますが、どちらかだけを付けることもの出来ますし、両方共付けることも出来ます。
例えば、両方共付けていた場合では「がん」と診断されると給付金を受取り、それ以降は保険料の支払いは免除されます。
この仕組みは、海外の保険ではありませんので、日本の保険商品の優位点となります。こういった部分を踏まえると単純に比較するのが難しいところではあります。
実際に「がん」や「心筋梗塞」「脳卒中」などで、お仕事を辞めなければいけなくなったり、働けたとしても何らかの制限が付き、現在の収入よりも大幅に減るというデータもありますので、そのような状況になって以降も保険料を支払わなければいけないというのは、金銭的にはかなり負担となるのは間違えありませんから、ご契約される方はもちろんですが、実は私自身もアドバイスする上で悩みどころです。
それも踏まえて、それでも海外保険への切替の方がメリットがあるのかどうか、ご相談に乗って頂ければ幸いです。
では、海外の生命保険ではどのように、上記のデメリット部分を補完するのか?
〇〇さんもおっしゃる通り、海外の生命保険では日本のものに比べるとかなり解約返戻金が多くなっていますから、その解約返戻金の全部、または一部を解約し、治療費や以降の保険料支払い部分に充て、これにより保障額を小さくする(保険料も少なくなる)方法。ただし、最低保険料などの諸々の制限はあります。しかし、これだと本来の保障額も小さくなって(または無くなって)しまいます。
それを解消するための方法として、三大疾病になった際に一時金が給付され、それ以降も治療などを継続している限り、2年に一度、または1年に一度、給付金が無制限に支払われるような医療保険に、「特定疾病保険料免除特則」を付けて加入しておくことです。
例えば、「特定疾病(三大疾病)一時金特約」を数百万円付け、さららに「特定疾病(三大疾病)払込免除特則」を付けておけば、「がん」「心筋梗塞(または心疾患)」「脳卒中(または脳血管疾患)」で、所定の状態になれば給付金が支払われ、保険料の支払いは免除され、支払事由に該当していれば2年に一度、または1年に一度、数百万円の給付金を非課税で受け取れますので、それを海外生命保険の支払いや、治療費として使うという具合です。
または、ネオファースト生命の収入保障保険「ネオdeしゅうほ」のような商品に加入しておく方法です。
*ネオファースト生命の収入保障保険「ネオdeしゅうほ」とは?
例えば、住宅ローンを組んだ場合に、その債務返済額に合わせて団体信用保険に加入するようなイメージで、海外生命保険の支払残高に合わせた保険料分の保障に加入するわけです。
*「逓減定期保険」「団体信用生命保険」とは?
*「債務返済保障プラン」とは?
例)
・海外生命保険加入:35歳
・支払期間:50歳(15年)
・月払保険料:500USD
・総支払保険料:500✕12✕15=90,000USD
この場合、海外生命保険の支払期間である15年の間に、万が一死亡または三大疾病になった際は、支払保険料は免除された上で、毎月500USD相当(約55,000〜60,000円)が、50歳までの間に支払われるように加入しておきます。そうすれば、三大疾病になった場合はこの「ネオdeしゅうほ」の保険給付金で、海外生命保険の支払いをしておくことが可能です。余分に加入することになっていますが、「日本の生命保険(払込免除特約付)」と「海外生命保険+ネオdeしゅうほ」を総合的に比較すると、海外生命保険の解約返戻金の大きさから考えれば、十分メリットがある可能性がありますので、比較してみると良いでしょう。
Point
日本の生命保険の中にも、海外の生命保険にはない、ユニークな特徴を持った商品がたくさんあります。それぞれの目的に合わせて、上手に使い分けることが重要ですね。
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