少額保険会社が粉飾決算「保険金支払い社員が自腹」
今日は『少額保険会社が粉飾決算「保険金支払い社員が自腹」』についてお話したいと思います。
先日、こんなニュースが目に留まりました。
なんか、にわか信じがたいのですが、要するに
社長が命令して社員に自腹で保険金を支払わせた
ってことね。
こんなこと本当にあるんだろうかと思うわけですが、それを払える社員”もなかなかな給料”なのか!?というゲスな勘ぐりまでしてしまいます。
さて、そんなこと以前に、恐らく「エクセルエイドって何だ?」という方も多いかと思いますが、この「エクセルエイド」という保険会社は正式には「エクセルエイド少額短期保険会社」という、れっきとした保険会社です。すると「少額短期保険会社って何だ?」ってことになると思いますので、簡単に解説します。
少額短期保険会社
少額短期保険は2006年より導入された制度で、一定事業規模の範囲において、少額かつ短期の保険の引受けのみを行う事業者が取扱う保険商品を指します。
少額短期保険業者は少額短期保険を取り扱う保険会社であり、その運営には保険業法の規定が適用され、金融庁および財務局から検査・監督を受けて事業を行い、保険契約者等の保護を図るため、業務の健全かつ適切な運営を確保することが求められています。そのため、支払余力基準や情報開示、募集規制、検査・監督等については、生命保険会社や損害保険会社と基本的に同様の規定が適用されます。
また、従来の保険会社と異なり、資産運用は預金や国債等に限られており、株式や外貨建債券等による資産運用はしてはならないことが定められていますので、資産運用リスクが小さく、財務の健全性を図る仕組みとなっています。
< 保険期間 >
少額短期保険では、生命保険商品と損害保険商品を同時に取扱うことが可能です。ただし、保険業法により保険の種類に応じて保険期間が以下の範囲に定められていますが、更新することで継続が可能です。
● 生命保険・医療保険 | 1年 |
● 損害保険 | 2年 |
< 保険金額の限度 >
少額短期保険では、保険業法により一人の被保険者について引受けることができる保険金額が以下の範囲に定められています。
● 疾病による死亡・重度障害 | 300万円 |
● 疾病・傷害による入院給付金等 | 80万円 |
● 傷害による死亡・重度障害 | 600万円 |
● 損害保険 | 1,000万円 |
生命保険(定期保険)では死亡時に300万円、医療保険では一年間で80万円が支払い限度額となります。
エクセルエイド少額短期保険会社
2006年8月に少額短期保険の準備会社として設立され、2007年6月に少額短期保険会社として関東財務局長(少額短期保険)での登録となりました。
主に糖尿病の保険を専門に扱う保険会社で、歯周病・糖尿病でも加入出来る「おくちとからだの保険」(歯周病・糖尿病保険)も販売しています。
販売チャネルは本社直扱いとプロ代理店(乗合代理店)となっています。
私も以前、乗合代理店に所属していた時は、「少額短期保険」の会社数社を取り扱っていましたが、こうゆう事件が起こると他の「少額短期保険会社」まで同じような目で見られかねないので、真面目に、まともにやっている同業者にとってはエラく迷惑な話ですね。まぁそもそもこの「少額短期保険会社」という制度の発端が”訳アリ”という感じでしたからねぇ・・・
”訳アリ”気になります?(笑)
次回、少しお話したいと思います。
直接相談
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