K2 College

逓増定期保険を活用した法人から個人への資産移転「名義変更プラン」@NN生命は販売停止

公開日: : 最終更新日:2018/07/19 保険のニュース, 法人保険, 保険商品(死亡)

皆さんこんにちは「保険アドバイザー 和田」です。

今日は「逓増定期保険を使った法人から個人への資産移転(名義変更プラン)」についてお話したいと思います。

平たく言えば、会社で支払ったお金を自分のおサイフに移しちゃうって方法です。

 

さて、この逓増定期保険を個人の契約で活用するケースに関しては以前「逓増定期保険を活用した相続対策」でご紹介しましたが、

*逓増定期保険を活用した相続対策

 

実はこの保険契約のほとんどが法人契約で、個人の方でこの保険に加入するのは、上記のような特別な目的以外ではほとんどないと思いますので、企業のオーナーなど以外では「逓増定期保険」はあまりご存じないかもしれませんね。保険の仕組みはこちらを参考にして下さい。

*法人向け商品「逓増定期保険」とは?

 

法人でこの保険契約をする主な目的は

・保険料損金算入による節税

・簿外資産の形成

・解約返戻金を利用した役員退職金の形成

 

ですが、もうひとつ

マニュライフ生命とNN生命などの低解約返戻金型逓増定期保険では、法人から個人へ保険契約を譲渡し資産移転に活用する事ができます。

これを業界では「名義変更プラン」(略して名変プラン)と呼んでいます。

 

ではマニュライフ生命の逓増定期保険を元に、簡単なイメージでご説明します。

【契約時】

契約者:法人

被保険者:社長

保険金受取人:法人

 

1)1〜4年目までの保険料を法人で支払います(1/2損金です)

2)その後、社長はこの契約を法人から買い取ります。これを法人契約から個人契約への「名義変更」と言います。

その歳、買取価額は法人が支払った保険料累計の2,000万円ではなく解約返戻金相当額となりますので、360万円が買取価額です。

これによりこの契約は「個人契約」に変更されたわけです。(法人はこの時「雑損」が計上されます)

3)5年目の保険料500万円を社長個人で支払います(これを契約者貸付、簡単に言うと”立替”により支払わないで済む場合があります)

4)その後、低解約返戻期間が終わったこの保険は、解約返戻金が跳ね上がり「2,400万円」になります。

5)これを解約して社長は個人で2,400万円を受取ります(契約者貸付を利用した場合は保険料と金利分が相殺されます)

この際、745万円が一時所得の課税対象となります。*{2,400-(360+500)-50}✕1/2=745万円

(以前は保険会社によって、解約時に支払調書が出されないこともあり、これを申告しないで受取っていたケースが多くありました)

 

つまり、社長個人では360+500=860万円を支払って2,400万円を受取り、そこから税金を払った差引金額が実質受取金額となります。

法人にとってはもちろん2,000ー360=1,640万円の”赤字”ですが(節税分を含めて考えれば、その損失はもう少し少なくなります)、業績によって役員報酬を上げたり下げたりがそう頻繁にはできず、また役員ボーナスは損金算入できないため、ある程度利益の出ているオーナー企業が法人のお金を個人に移転する方法として、多くの会社で行っているスキームです。

 

このスキームは通常の逓増定期保険ではなく「低解約返戻金型」の、解約返戻金が生む”ギャップ”を使うもので、そのギャップが大きいほど”旨味”があり、マニュライフ生命とNN生命の得意とする商品です。上記のマニュライフ生命のスキームでは4年目と5年目の”ギャップ”を使うのですが、NN生命の場合1年目から名義変更に使えるプランがあります。しかし、NN生命ではこの「低解約返戻金型」の商品は2月いっぱいで販売停止し、通常の逓増定期保険のみとなります。私個人の感想としては、なんとな〜く当局に目を付けられて『そろそろヤバいかも』ってことで引っ込めるのかな?。。。と勘ぐったりしています。いずれにしても、あと数週間で駆込み需要がありそうです。

 

Point

ただし、最近はこのスキームを当局から否認される恐れもありますから、あまり派手にはできなくなってきています。

特に、複数年に渡りこの名義変更プランを繰り返し行っている会社はそれなりに危険かもしれません。

個人、法人問わずお気軽にご相談下さい。

 

*『世界中からベストな保険を』K2Assurance 皆さんのオーダーメイドがここにはあります

ランキング投票(クリック)お願いしますm(__)m

↓↓↓↓↓

にほんブログ村 その他生活ブログ 保険へ

にほんブログ村

関連記事

2016年7月から「国民年金保険料納付猶予制度の対象年齢が30歳未満から50歳未満に拡大」

皆さんこんにちは「保険アドバイザー 和田」です。今日は「国民年金保険料納付猶予制度の対象年齢が30歳

記事を読む

逓増定期保険の名義変更プランが終わるかも?

皆さんこんにちは、保険アドバイザーの野村です。ようやく暖かい日が続いてきましたね!花粉症が酷いですが

記事を読む

業界初!夫婦同時に亡くなると倍額保障(オマケに無料)@FWD富士生命の「FWD収入保障」2018年8月2日発売開始

皆さんこんにちは「保険アドバイザー 和田」です。今日は新商品『FWD富士生命の「FWD収入保障」』に

記事を読む

「三世代リレープラン」による資産形成@メットライフ生命の「サニーガーデンEX」とは?

皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。今日は『「「三世代リレープラン」による資産形成@メット

記事を読む

4月1日販売開始〜ジブラルタ生命「米国ドル建介護保障付終身保険(低解約返戻金型)」とは?

皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。今日は4月1日から販売開始、ジブラルタ生命の米ドル貨建

記事を読む

“節税保険”販売中止で、ギラギラした若手保険セールスマンが消える?@bizSPA!フレッシュ

皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。今日は『“節税保険”販売中止で、ギラギラした若手保険セ

記事を読む

スマホで即日加入! 熱中症保険 猛暑続きで利用者13倍に

こんにちは、K2 Collegeの野村です。今回は、 Paypayほけんが提供している「熱中症保険」

記事を読む

取扱開始『海外固定金利年金』@定期預金のイメージです

皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。今日は海外の新たな保険商品『海外固定金利年金』について

記事を読む

FWD生命「FWD災害保障重視期間付定期」(法人向け商品)

今回は、FWD生命「FWD災害保障重視期間付定期」(災害保障重視期間付き定期保険)についてご紹介しま

記事を読む

某外資系保険会社は日本から撤退しょうとしている。。。かも

皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。今日は「某外資系保険会社、日本撤退か?」の話題です。 

記事を読む

  • 学資保険&個人年金
    相談専用ダイアル

    050-5218-9611
  • リアルタイム無料コンサルティング受付中お申込みはこちら
  • 海外保険無料メルマガ

    最新の海外保険の情報を実際の契約事例を用いて配信します。

      メールアドレスを入力後
      『登録』を押してください。

    • プロフィール

      保険アドバイザー 野村 元輝
      <経歴>
      神奈川大学経済学部卒業
      大手宝飾品専門店に勤務後、生損保代理店で11年半勤務。
      その傍らで、より顧客志向に立ったアドバイスがしたいと思い、2011年10月より海外投資のアドバイスを開始。
      その後、弊社保険アドバイザー(国内外の保険相談)として2017年12月より勤務。

      <趣味>
      ゴルフ(少々)、海外視察、草野球

      <出身地>
      神奈川県茅ヶ崎市

      <自己紹介>
      大学卒業後、東証一部上場の宝飾品会社にて販売営業に従事。

      2006年6月に、とあるファイナンシャルプランナーとの出会いから、より顧客利益につながる仕事がしたいという想いで、飛び込みで生命保険の代理店に志願して転職。独立系乗合保険代理店にて、生命保険のライフプランナーとして11年半勤務しました。

      並行して、2011年10月より海外投資のアドバイスを開始。弊社河合とは、同業者の紹介で知り合うことに。

      国内海外問わずいいものはいい!悪いものは悪い!という投資スタンスよりクライアント志向に立った活動方針に共感しこれまでのキャリアを活かし、弊社保険アドバイザーとして2017年12月よりK2 Holdingsに参画しました。

      国内外の保険や投資など幅広いアドバイスを得意とし、日々顧客利益のために活動中。

    • k2-holdings.jpg

      k2-investment.jpg

      k2-assurance.jpg

      k2-partners.jpg

      k2-partners.jpg

      k2-partners.jpg

      goldmember_banner.jpg
      生命保険相談バナー
    PAGE TOP ↑