「紀州犬射殺」のニュースと「個人賠償責任保険」

皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。

今日は9月14日に起きた、千葉県で飼い犬の紀州犬が警察官によって射殺せされてニュース（事件？）について少しお話しようかと思います。

今回の件はいろいろな意味で考えさせられるものがありましたね。また、人それぞれ多様な意見もあるかと思います。

そのあたりのことはここでは置いておくとして、こと、保険に関してお話すると損害保険の分野で「個人賠償責任保険」というものがあります。

これは日常生活の上で、人に怪我をさせてしまった場合や、最悪のケースでは死亡させてしまった場合（他人を死傷させた場合と言います）また他人のものを壊してしまった場合（他人の財物に損害を与えた場合と言います）に、相手に対して保険金が支払われます。

いくつかの例で言うと、

お風呂の水があふれて下の階の部屋に水が漏れてしまった

お子さんがお友達のお家に遊びに行って窓ガラスを壊してしまった

自転車で買い物の途中、歩行者に追突して怪我をさせてしまった

買い物中に高価なグラスを落として壊してしまった

などですが、この中に「飼い犬が他人に噛み付いて怪我をさせてしまった場合」も補償の範囲となっています。

これまで数名の方に噛み付き、お怪我をされている方がいらっしゃるようで、飼い主さんは飼い方も含め、もしかすると過失が問われそうな気もしますが、保険金のことだけで言いますと、個人賠償責任保険は故意でない限り支払われます。つまり、飼い主さんが「噛め」と命令でもしていない限り支払われることになります。

個人賠償責任保険は、自動車保険や火災保険の特約でつけることができ、保険金額にもよりますが年間で数百円～1,000円程度の保険料で、個人賠償責任保険単体での取扱をしている会社は少なく、現在はエース損害保険くらいではないかと思います。保険金1億円で年間保険料は2,250円です。ちなみに、この保険料で同居の親族全員が対象となります。

私はこれまで、ほとんどのクライアントさんに加入するようオススメしていますので、もし加入していない方は必ず加入しておくようにしましょう。