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ライフネット生命は「安いのか?」

公開日: : 最終更新日:2019/05/08 裏話

皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。

最近は何でもインターネットの時代。確かにこのブログもインターネットの恩恵なわけですが、生命保険もインターネットで加入できる時代ですね。で、”ネット生保といえば…ライフネット生命”と、お答えになる方も多いのではないかと思います。今日は「ライフネット生命」について少しお話したいと思います。

 

インターネット通販専業で生命保険を売る「ネット生保」は、2008年にSBIアクサ生命(ネクスティア生命を経て、現アクサダイレクト生命)とライフネット生命が参入し、安い保険料を武器に「保険は合理的に選ぶべきだ」というメッセージを発信し、その当時業界の”タブー”でもある「保険の原価を初めて開示した」ということで話題になりました。契約者から受け取る保険料は保険金の支払いに充てる「純保険料」と、営業コストや利益に充てる「付加保険料」からなっていますが、どの生命保険会社も内訳を開示していなかったので、これをライフネットは2008年末に業界で初めて開示し、順調に契約を伸ばしてきました。しかし、2013年ごろからネット生保の契約が伸び悩んできます。

 

何故か?

ネットで保険に加入する方です。ネットでいろいろ調べるわけですね。ちょうどこの頃、各メディアも「脱ネット・契約伸び悩み」「ネット生保・成長軌道に壁」「ライフネットなど新規契約減」などなどネガティブな報道がされるようになりました。で、気付いてしまうわけです。

そんなに安くない

となると、ライフネット生命の掲げる「同じ保障ならより安い保険料で」を実践するなら「ライフネットと契約してはいけない」という人が多くなってしまうという本末転倒な事態になってしまったわけです(笑)

そこで2014年、ライフネット生命も値下げを発表しこの競争にまた挑んでいきます。もはや、いたちごっこの価格競争です。

 

で、今の「ライフネット生命」の保険料は安いのか?

今の「ライフネット生命」けっこう負けちゃいます

ネット生保はネットで申し込みが完結し、営業マンが不要なために保険料も安いと思われがちですが、必ずしもそうではありません。完全に「ネット=安い」という世の中の一般的なイメージを上手く利用しています。

ネットやスーパーのパンフレット、またはDMのような保険の販売方式を「非対面型募集」と言い、私がしてきたような、お客さんに実際に会って販売する方式を「対面型募集」と言いますが、対面型の保険に設定されている、たばこを吸わないと保険料が安くなる「非喫煙体保険料率」や、適正体重や血圧が適正水準であることが条件の「健康優良体保険料率」。これらはリスク細分型保険と呼ばれ、非喫煙状況のチェックなどを、保険セールスが検査キット(綿棒のようなものを口に入れ、1分~2分程度唾液を含ませます)を使って、お客さんの面前で行うため、対面型募集の保険ならではの商品となっています。

「非喫煙割引」「健康優良体割引」は、各社によって対象となる禁煙期間(1年〜2年)や適正体重の水準、血圧の範囲が異なるために、ボーダーライン上の人は各社をよく検討する必要がありますが、定期保険であれば、チューリッヒ生命の「定期保険プレミアム」が概ね最安となると思います。最近の喫煙に関する調査では男性の喫煙率3割、女性の喫煙率は1割(参考:最新たばこ情報|統計情報|成人喫煙率・JT全国喫煙者率調査)であり、今後更に非喫煙率は高くなっていくと予想されます。でうから、ほとんどの方が「非喫煙料率」に該当しますので、定期保険で言えばライフネット生命の保険料が一番安くなるという方は多く見積もってもせいぜい3割の人という非常に残念な結果になります。

 

では、そもそも「ライフネット生命」の保険料は安かったのか?安いのか?

前置きが長くなりましたが、これはあくまでも【10年定期保険】についてです。実はここの“ゾーン”が「ライフネット生命」の一番勝負になる商品でした(今は違うのかもしれませんが)

ずいぶん前(恐らく2009年とか2010年頃)になりますが、アクチャリーと言われる「保険数理士」の方が講師のセミナーに参加したことがあります。アクチャリー「保険数理士」とは確率論や統計学を用いて、死亡率や事故の発生率などを計算し、生命保険や年金の掛け金の算定や、将来の支払いに備えるための準備金の適切な積み立てなどに携わるお仕事、まさに数理のプロの方です。

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この方のお話ではライフネット生命が用いている保険数理は一般的な保険会社と違い

 

・年齢が若ければ若いほど

・保険期間が短ければ短いほど

より安い保険料になる数式になっている

 

そうです。(当時、その数式が書いてある資料を頂いたのですがどうやら失くしてしまったようで詳しくお見せできないのが残念です)

つまり、ライフネット生命の宣伝がなぜ【30歳の10年定期保険】なのか、そのカラクリがわかりますよね?

20歳くらいでは保険という商品のCMにはリアリティーはないですし、40歳くらいになってしまうと価格競争で負ける場合が出ていたのだと思います。その頃試算した結果、確かにもっと安い保険料の会社があったと記憶しています。

 

ポジショントークという言葉があります。ビジネスをする上で自分の売りたい商品の立場に立ってセールストークすることを否定する気はありませんが、今回の「ライフネット生命」のキャッチコピー

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皆さんはどうお感じになるでしょうか?

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    • プロフィール

      保険アドバイザー 野村 元輝
      <経歴>
      神奈川大学経済学部卒業
      大手宝飾品専門店に勤務後、生損保代理店で11年半勤務。
      その傍らで、より顧客志向に立ったアドバイスがしたいと思い、2011年10月より海外投資のアドバイスを開始。
      その後、弊社保険アドバイザー(国内外の保険相談)として2017年12月より勤務。

      <趣味>
      ゴルフ(少々)、海外視察、草野球

      <出身地>
      神奈川県茅ヶ崎市

      <自己紹介>
      大学卒業後、東証一部上場の宝飾品会社にて販売営業に従事。

      2006年6月に、とあるファイナンシャルプランナーとの出会いから、より顧客利益につながる仕事がしたいという想いで、飛び込みで生命保険の代理店に志願して転職。独立系乗合保険代理店にて、生命保険のライフプランナーとして11年半勤務しました。

      並行して、2011年10月より海外投資のアドバイスを開始。弊社河合とは、同業者の紹介で知り合うことに。

      国内海外問わずいいものはいい!悪いものは悪い!という投資スタンスよりクライアント志向に立った活動方針に共感しこれまでのキャリアを活かし、弊社保険アドバイザーとして2017年12月よりK2 Holdingsに参画しました。

      国内外の保険や投資など幅広いアドバイスを得意とし、日々顧客利益のために活動中。

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