「養老保険」とは?
生命保険の基本形である「定期保険」「養老保険」「終身保険」
引き続き今日は「養老保険」についてです。
私が保険業界に転職した20年前は、郵便局でこの養老保険を多く販売していました。当時はまだ利回りも良かったことを記憶しています。
養老保険の保険期間も定期保険同様、10年間、20年間という期間を定める年満了と60歳までとか65歳までとか、終了する年齢を定める歳満了があります。
では具体的に30歳の男性が保険金1,000万円の養老保険に60歳まで加入する場合の保険内容を詳しくみてみましょう。この場合、30歳から60歳までの保険期間中に死亡した場合に1,000万円の保険金が支払われ、60歳の満了時に保障はなくなりますが「満期保険金」として1,000万円が受取れます。
次にこの保険の保険料支払いと解約返戻金について見てみましょう。表を見てお分りのように養老保険の解約返戻金は年々増えていき、保険期間終了時にはそれまでに支払った保険料の累計額よりも大きなっています。
しかし、この解約返戻金の返戻率は、加入年齢や加入時の金利状況により変わってきます。高齢になってからの加入や、昨今の低金利下では保険会社も運用が悪化し、払った保険料よりも満期の受取金額が少なくなるような、いわゆる「元本割れ」の養老保険も多数あります。
また、子供の教育資金の貯蓄として人気の高い学資保険(こども保険)も、実はこの養老保険です。保険料を払っていき、満期時に学資金(満期保険金)を受け取るという部分をみると、同じであることがご理解いただけるのではないでしょうか?また親が死亡した場合に、その後の保険料が免除され学資金は受け取れるという機能は、養老保険の死亡保険金が変形したものといえます。
その他、学資保険では、学資金を年金で受け取れるようにしたり、保険期間の途中で一部お金を受け取れるようにしたり、教育プランに合うような改良が加えられています。
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