相談事例：マニュライフ生命「こだわり個人年金」10年は最低掛けないと損をすると言われ加入しましたが、和田さんのサイトを読んでかなりショックです（50歳女性）

公開日： 2018/03/23 : 保険相談事例

皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。

今回は実際に相談依頼を受けた事例を紹介したいと思います。

「こだわり個人年金」に加入している方からの相談です。

2回目の保険料を払った方が良いか？解約したほうが良いか？

（ご質問者からの質問はこちらで修正していませんので、誤字脱字もそのまま表記しています）

【質問】

こんにちは。

私は現在アメリカに住んでいますが，日本の古い友人が何十年も保険の仕事をしています。長い付き合いなので彼女を信頼し、昨年夏日本に住む高齢の母と先行き相続などの対策にと友人に相談し，結果母の名前で86歳ジブラルダ生命一時払終身1200万円払い込みました。これは万が一の受け取りは私で相続対策です。母の年齢で他に入れる物がないと言うのが理由でこれを勧められました。

もう１つが心配で問題なのですが、私名義でマニュライフ生命、ドル建て年金に毎年６０万円ずつの払い込みで、10年は最低掛けるように言われました。でないと損をすると．．．和田さんのサイトを読んでかなりショックです。日本に滞在中で時間が余りなくリサーチをしていなかった自分が悪いのですが，今年の５月か６月に2回目の支払い60万円を払う前に解約した方がよいでしょうか？

ご意見をお聞かせ下さい。宜しくお願い致します。

【回答】

結果母の名前で86歳ジブラルダ生命一時払終身1200万円払い込みました。これは万が一の受け取りは私で相続対策です。母の年齢で他に入れる物がないと言うのが理由でこれを勧められました。

今回、ジブラルタ生命の一時払終身保険でしたらドル建で加入されましたね？

詳しく状況をお聞きしておりませんのでわかりませんが、年齢だけで考えればお母様の年齢でしたら、ドル建ではソニー生命、円建でしたら日本生命でも加入は可能だったかと思います。

いずれにしましても、相続対策でこちらの保険に加入されたとのことですから、生命保険金の非課税枠（500万円×法定相続人）を利用した契約ですね？

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もしそれが理由であれば、ドル建の終身保険では相続発生時の為替レートにより保険金額（みなし相続財産額）が円建で計算されるため、お母様の法定相続人の人數によっては、上記の非課税枠を使い切ることが出来なくなる可能性もありますので、日本生命の円建商品の方が良かったかもしれません。

マニュライフ生命、ドル建て年金に毎年６０万円ずつの払い込みで、10年は最低掛けるように言われました。でないと損をすると．．．

”損”というのは、支払った保険料よりも解約返戻金の方が下回る、いわゆる「元本割れ」という意味でしょうか？

もしそうでしたら、この保険は毎月の利率次第ですので、10年経過していなくても損をしないこともありますし、10年以上経っても損をしていることもありますので、その説明は間違っていますね。仮に15年払（65歳払）で契約したのであれば、あまり現実的ではありませんが、最低保証利率（1.5％）のまま積みてていけば、損をしない（元本を超える）のは14年以降です。もし、加入時の利率のまま推移していけばおよそ10年で損をしない数字になります。ですから、ご友人は恐らく「現行利率のままいけば、10年以上積立てれば損をしない」という説明だったのではないかと推測します。

和田さんのサイトを読んでかなりショックです。日本に滞在中で時間が余りなくリサーチをしていなかった自分が悪いのですが，今年の５月か６月に2回目の支払い60万円を払う前に解約した方がよいでしょうか？

上記でも説明しましたが、現行利率でも10年間は元本割れです。ブログを読んで頂いたとのことでお分かりかと思いますが、もしご契約が15年払（65歳払）でしたら、◯◯さんのケースですと毎年の保険料60万円のうち、恐らく約40％（24万円）くらいしか初年度は積立てに回っていないからです。5月か6月の2回目の保険料を支払わずに解約したとすると、解約返戻率約47％（約28万円）が解約返戻金として戻ってくると思います。損失額は32万円ですね。