これが”お宝保険”なわけがない@週刊ダイヤモンド(2017・4/29号)
公開日:
:
最終更新日:2017/05/24
裏話
皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。
今日は週刊ダイヤモンドの記事内から「これが”お宝保険”なわけがない」ついて少しお話しようかと思います。
この手の雑誌(マネー誌)では、定期的に「保険」をテーマに取り上げていますので、何かしら皆さんも目にされているのではないでしょうか?
加入の際はこのような記事も参考にしながら検討する方もいるかもしれませんね。
でも、保険に関して詳しくない方がこの手の本を読んでも、ちょっと難しいのではないかと感じます。
では実際にはどんな人がこれを買っているか、読んでいるか?というとズバリ「保険屋さん」
で、多いのはこの手の雑誌をネタに保険セールスの人達が
「ほら、今週のダイヤモンドでも◯◯生命のこの商品はこんなに評価されているんですよ」
ってな、トークがされるわけです。
まぁそれはそれで良いと思います。
ただし・・・
キチンと正しい事が書いてあればの話
毎回、この手の雑誌ではツッコミどころ満載だったりするのですが、今回も「あるわあるわ」の間違った情報。
そのひとつが
お宝保険「駆け込めなかった人必見 まだまだあったお宝商品」
アクサ生命 アップサイドプラス
アップサイドプラスについての解説は以前、ブログでも紹介しているのでそちらを参考にして頂くとして
*9月1日販売開始〜アクサ生命「外貨建変額終身保険 アップサイドプラス」
同商品の最大の問題は、契約した瞬間に8.5%の手数料が差引かれるということです。
つまり、1,000万円を預入れた瞬間に85万円の手数料が差引かれ、915万円が運用されます。これ、元本に戻すためでも十分に大変な金額です。915万円を1,000万(元本)にするのは8.5%殖やせば良いのではなく109.3%なんですよね。元本を取り崩すってことはこうゆうことなんです。
こんなような商品の販売手数料稼ぎに、あまりにもせっせと銀行が売っていたことから、国会審議にまで話が及び
「銀行側は手数料が稼げるから販売していると思わざるを得ない」
と、銀行界に手数料開示を求めることとなり、ついに
大手5銀行が2016年10月、保険会社から受け取る販売手数料を開示
することになったばかりです。
*遂にキター!!大手5行が保険販売手数料開示へ
*やっぱりね、トリック断行?@大手5行が保険販売手数料開示
それをして「お宝保険」と言ってしまうこの記事、書いているのは「保険・介護・医療ジャーナリスト」の方のようです。保険の仕組みをあまりご存じなかったのかもしれませんが、この方の記事をネタに
「この保険、”お宝保険”なんて言われてるんですよ」
なんていうセールストークで、利用されているなんてことは知っているのでしょうか。。。
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