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”いい先生” 〜 保険加入の際の健康診断「診査」のウラ話

公開日: : 裏話

皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。

今日は、保険加入の際の健康診断のウラ話をしたいと思います。

この、保険加入の際に保険会社が指定する健康診断のことを「診査」と呼びます。

 

通常、一部の保険を除き、保険加入の際には健康状態に関する報告が必要なのは皆さんもご存知ですね。

これは「告知義務」と呼ばれ、この際に使用するのが「告知書」というものです。一般的にはこんな感じです。

*「告知義務」「解除」「不告知教唆」とは?

 

例)オリックス生命「新・Cure」告知書

告知書

 

これは各保険会社毎に違い、また保険種類によっても違います。ちなみに、質問項目が3つ、4つで簡単な告知で済むのが「引受緩和型」とか「限定告知型」と呼ばれる保険です。

*「引受基準緩和型保険・限定告知型保険」とは?

 

さて、保険加入の際に、この「告知書」の提出だけで加入できる場合、保険面接士との面談が必要な場合、嘱託医による診査が必要な場合など、年齢、保険金額により、最近は概ねこの4つに区分されています。診査の緩い(保険金額が低い)順に

①告知書扱(告知書の記入だけ)

②面接士扱(面接士と呼ばれる専門の人間とその場で面談し告知書を記入する)

③健康診断書・人間ドックの診断書扱(告知書に健康診断結果・人間ドックの結果コピーを添付する)

④嘱託医扱(嘱託医と呼ばれる医師の診査を受け、医師の面前で告知書を記入する)


さらに、④嘱託医扱は保険金額によって3つの区別があり、

①一般診査(尿検査・血圧・その他一般的診査)

②一般診査+心電図

③一般診査+心電図+血液検査

保険金額が大きくなるとより診査が厳しくなります。これらの基準もすべて各保険会社、保険種類によって扱いが異なります。ちなみに、時間的には一般診査であれば30分もかかりません。また、業界内の人間は告知書だけで加入できる保険金額の範囲を「告知枠」と呼んでいたり、血液検査を「血抜き」と言っていたりします。

 

「40歳の定期保険でS3,000万円は”告知枠”だっけ?”診査扱い”だっけ?(Sとは保険金額のこと)」

「50歳でS2億って”血抜き”まで必要?」

なんていう会話が保険セールスの間でされています。

 

で、上記のように保険金額が大きくなると嘱託医による診査が必要となるわけですが、嘱託医による診査方法もいくつかあり、保険会社専属の医師(保険会社が雇用しています)か、嘱託医登録の先生の病院に行く、または往診に来てもらうかの方法で診査を受けます。

専属の医師以外の嘱託医は、個々のお医者さんが各保険会社に申請をあげることで登録されるため、保険会社によって嘱託医の先生は違います。ですから、大手の保険会社ほどその登録数は必然的に多くなり、基本的には保険会社の方から登録をお願いしている場合が多いようです。中には保険会社の診査だけを専門に往診に行くお医者さんがいて、このようなお医者だんだと、多くの保険会社の嘱託医登録をしています。

 

さてさて今日のテーマですが、この健康診断「診査」は、”どこで、どの先生で”受けても、本来は一律で均一でなければいけないのですが、現実にはそうではありません。

実は非常に良い嘱託医の先生がいます。保険業界ではこのような先生を

 

”いい先生”

と呼んでいて、業界の人間であればそれがどういう意味かよく分かっています。

ここで言う”いい先生、”とは診査が緩い(甘い)先生のことです。

例えば、血圧の計測などは2〜3回の測定となっていますが、基準よりも高くなってしまった場合などでは低い数字が出るまで何回でも測りなおしてくれたり、時にはギリギリの数字まで

”鉛筆をなめて”

くれたりします(もちろん程度はありますが。。。)

業界では”その方面”でそこそこ有名な先生がいて、上記のような血圧だけではなく、その他にもある程度こちら側の融通を利かせてくれます。

 

保険金額が高額となる法人契約などでは、被保険者が50歳前後の社長さんになる場合も多く、健康状態に不安のあることしばしばです。

かつて私も経験したことがありますが、フルコミッションの保険セールスとしてはせっかくの高額、大口契約が健康診断の結果次第で”パー”となるかもしれないわけですから、このような”いい先生”が手配できなかった時はドキドキです。例えば、多少血圧の高めの、ある地方都市の社長さんで、”いい先生”が手配できなかった当時、「血圧を落とす」と言われていた某サプリ飲料を、診査の数週間前にご自宅に送って飲んでもらったり、診査は午前中で腕を心臓より高くして血圧測定してもらうようにしたり(その方が血圧が低くなる。。。らしい)と、ありとあらゆる方法を考えたものです。

しかし、このような”いい先生”で診査を受けることができれば、かなりの確率でパスすることが出来ます。それでもダメなら仕方ありませんしね。

 

ご相談の中に
「◯年前に◯◯という病気ですが加入できるでしょうか?」
「健康状態が△△の状態で加入できるでしょうか?」
 
と、言うものがあり、告知書扱いの契約ではウソの告知ができませんから、どうにもしようがないところがありますが、健康診断書・人間ドックの診断書扱では、場合によっては余計なマイナス情報まで知られてしまうことがあるため、安易に人間ドック扱にするのではなく、人間ドックの結果報告書や健康診断書を保険セールスは予め見て、場合によってはそれを出さずに「嘱託医の診査」にするという選択肢も出てきたり、診査扱いの契約では、上記のように杓子定規の答え通りにいかないこともあります。いずれにしても、保険セールスとしては契約を取りたいわけですから”あの手、この手”を打つはずで、やはり保険セールスの新人さんよりも”ベテラン選手”の方がいろいろな方法を持っていると思います。また、告知枠や診査条件も各保険会社によって違いますから、特に健康状態に不安のあるケースでは、保険料の安さだけの比較と同時に、「加入基準の緩さ」での比較も可能な、複数の保険会社を扱う乗合代理店(保険セールス)の方が、より良い選択肢を持っています。一社専属の保険会社では出来ないことです。

*「乗合代理店」「専属代理店」とは?

 
ちなみにこの”いい先生”。。。
その「甘い診査報告」が保険会社にバレてしまうケースが有り、その場合はその保険会社の嘱託医契約を解除されます。

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  • プロフィール

    保険アドバイザー 和田信泰
    <経歴>
    東京の大学卒業後、外資系商社にて精密機器のセールス&プランニングに携わる。
    その後、米国大手保険会社、国内乗合代理店を経て、現職

    <趣味>
    ゴルフ、フレンチとワイン、写真

    <出身地>
    東京都

    <自己紹介>
    私は保険マンとして20年、総計1000人の個人、法人へ定期保険、終身保険、医療 保険、がん保険、学資保険、逓増保険などを提供してきました。

    保険マンとしてのスタートは米国大手保険会社でした。そこでもトップセールス と呼ばれるまでになりましたが、一社専属の販売方法に疑念を持ち、複数の保 険会社の商品を公平中立な立場で提供できる乗合代理店へ移りました。

    しかしその乗合代理店も結局は日本の規制に基づいて、日本の中にある「どれも 似たような生命保険」の中から比較しているだけだというのが、弊社(K2 Investment)へ参加して気づいてしまいました。現在は国内外全ての保険から、 クライアントにとって最も良いものをアドバイスできるという「本当の意味で の公平中立」なポジションにいると思っています。

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