10月2日リニューアル〜オリックス生命 低解約返戻金型終身保険「RISE」
皆さんこんにちは「保険アドバイザー和田」です。
今日は10月2日リニューアル「オリックス生命 低解約返戻金型終身保険 RISE」について簡単にご説明したいと思います。
まず、低解約返戻金型終身保険とは、解約返戻金(保険を解約した時に戻ってくるお金)を一定期間低く抑える代わりに、保険料を割安にした終身保険のことで、保険料払込期間中の解約返戻金が従来の保険の7割ほどになるものが一般的です。
その分、保険料は1割程度安くなり、従来の保険に比べると払込終了後の解約返戻率は低解約返戻金型の方が高くなります。
*低解約返戻金型保険とは?
このタイプの商品はかなり多くの保険会社で取扱があり、最近はこの保険の払込期間を短くすることで、学資保険の代わりとするプランを積極的に取り扱っています。売る側(保険セールス)も学資保険に比べると圧倒的に手数料が高いのでこちらをススメるわけですが・・・
オリックス生命ではこれまで「学資保険」というアイテムを持っておらず、また、これまでの「RISE」ではこの学資保険に代わるプラン設計がほぼ出来なかったのですが、今回のリニューアルにより、払込期間を10年、15年、20年の設定を新たに出来るようにしたことで、この学資保険プランに参入できることになりました。
*新しい教育費の貯めかた?「低解約返戻金型終身保険 の学資プラン」
で、相談事例でも多く取り上げていますが、皆さん「学資保険」で一番の関心は”どこの保険会社の商品が一番利回りが良いのか?”ということで、保険会社はこの返戻率の高さ(利回り)を各社で競っているわけですね。
ではオリックス生命の「RISE」はどうかと言うと、リニューアルとはいえ、後出しジャンケンにもかかわらず、ほぼほぼすべてのケースで、AIG富士生命の低解約返戻金型終身保険「E終身」よりも返戻率は悪い結果となっています。
医療保険の加入の是非はさておき、保障内容と保険料から比較すると、オリックス生命の医療保険「CURE」は他社の医療保険と比べて競争力があり、これまで順調にシェアを伸ばしてきましたから「RISE」の今回のリニューアルに関しては残念な結果と言えます。
恐らく「CURE」の契約者数が多くなったことで、この既契約者へのアプローチだったり、「CURE」とバーターで売ろうという目論見でしょうね。
いずれにしても、このような保険はインフレには対応していませんから、特に中長期の契約では慎重に判断する必要があります。
*インフレに対応していなければ、あなたの保険は吹き飛びます
通貨分散とインフレ対策をお忘れなく!
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